こんにちは「とある医師」です。

『いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55―――IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法』という本をご存じでしょうか?

2016年発売と、やや日が経過しているにも関わらず、最近は書店でも目につくところに置かれていますよね。

ボクが読んだのは発売直後で記事化したのも2017年2月でした。
当時はたまたま置いてある本屋さんがあった程度でしたが、タイトルが秀逸で目を引くことと、実際に多くの読者に支持された結果と思います。

結論から言うとボク個人の考えとしても読んで良かった1冊のうちの一つです。

『いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55』はどんな人にお勧めか?


I accidentally brought money to a book sale. / Brittany Stevens


では『いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55』がどのような方にとってお勧めかというと、

『我が子にとって少しでも役に立ちたい』。でも『自分も育児ストレスで辛い・・・』

そんな誰にも言えず悩み、自分を責めてしまっている方にこそボクは読んで頂きたいと思います。

なぜボクがこのように考えたか、感想、そして残念なところについて書いていこうと思います。

『いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55』の感想①

ボクが読んだ率直な感想としては、「非常によくまとまっているし、ためになった。実際に読んでよかったなと思う。だけど、タイトルで損しているな」という感じです。

褒めてクサすという形となっているためもう少し説明を加えていきますね。

『いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55』は、育児関係のライターとしていた著者が妊娠、出産、育児という過程を経験する上で感じた不安や疑問点について、独力で調べたものを記した本です。

  • 「愛情」
  • 「語りかけ」
  • 「生活習慣」
  • 「遊び」
  • 「つながり」
  • 「しつけ」
  • 「動く」
  • 「スローダウン」
といったテーマごとに科学的データに基づいた情報を簡単にまとめてくれています。
注目すべきは、著者が独力で論文や他の著書を基にしたものであり、決して著者個人の感想や感覚だけが根拠ではないことです。
参考文献を本文内には掲載していませんが、参考文献を掲載したサイトを紹介してくれています(Amazonのクチコミで『根拠にまで踏み込んでいない』とそれを理由に低評価の方もおられますが、ネット上で公開しておりそれらを読めば、気になる記述の根拠も得られることでしょう)。

『いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55』に求めるもの

さて、こういった本を読む方は、何を求めてこの本を手に取ったのでしょうか?

多くは実際に育児中に困ったことや不安なことがあって、少しでも参考になって「我が子の成長に役立てたい」。
そんな思いが大半ではないでしょうか。

実はボクの悩みは大きく分けると2つありました

  • 赤ちゃんの成長を妨げないために、もっと成長させてあげるためにボクが気をつけるべきことは何だろう?
  • 育児ストレスから少しでも妻を解放してあげたい

こう書くと凄く「イクメン」というか「理解のある夫」という風に思われるかも知れませんが、別の言い方をすると「妻の不機嫌を取り除きたい、助けになりたい」という部分が原点にあります。。。

世の男性陣はよくわかると思いますが、家庭内の雰囲気を決めるのは間違いなく『妻(或いは母親)の機嫌』です。少なくともボク個人はそう思っています(そして結婚後10年以内の男性陣が集まると皆が頷き合います)し、我が家ではそうです。

家事の分担といった物理的なことは勿論として、精神的に余裕がない時に少しでもアドバイスが出来れば、妻にとっても赤ちゃんも、そしてボクにとってもwin-winにならないか。

妻の機嫌に左右されるという下りについては賛否両論あると思いますが、ここでは趣旨から外れますので割愛するとして、そんな思いも原点となって、ボクはこの本を手に取りました。
本文は実際に皆さんで読んで頂くとして、『いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55』の特徴として、非常に多くの事柄をエッセンスとして短い文章にまとめてくれていることが挙げられます。

クチコミを見る限り、それを

  • 簡単にまとめ過ぎている
  • 真新しさがない
  • 他の類書と一緒

と低評価にしている方もおられます。

でも、論拠やエビデンスレベルをいちいち掲載することはこのような育児書に必要でしょうか?
ボクは全くそう思いません。

育児書にエビデンスや科学的な論拠は必ず必要か?

  • 育児で忙しくて、そもそも育児書を読む暇がない
  • 育児書自体が難解だったり長くてストレス

こういった意見、実際妻からも良く聞きます。

著者にとって全ての内容について、より詳細に論文や他の著書を引用しながら説明する方法も可能であったと思いますが、それをしてしまうと非常に難解かつ長文となってしまいます。

学術書や論文ではこのような体裁が必要ですが、ボクたちが知りたいことはそんな学術的な根拠ばかりではなく「こうすれば楽になるよ」「今のやり方で大丈夫、間違ってないよ」「こんなやり方もあるよ」というアドバイスではないでしょうか?
育児中、皆さんも経験者である自分たちの親や周囲に相談しませんか?
そんな時に「自分のときも悩んだもんだよ」「みんなそうだよ」と言って貰えば安心し、「こうやって解決したよ」と教えてもらえば気が楽になり、早速取り入れてみますよね。
よく考えればそれも全て『一個人の経験論』ですが、自分に出産や育児の経験がないからこそ、不安になるからこそ、そんな経験論でも教えてもらうことで安心出来るんだと思います。
そして『いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55』はそんな経験論の集合知だと考えることが出来ます。
細かく論拠までは書かなくても「こんな風に考えると良いよ」と紹介してくれるその背景として著者が参考にしたのが「自分の親や友人」ではなく、論文だったり他の著者の意見だったりするんですね。
だから、読む方も安心して参考にすることが出来る。ボクはそう思います。

ですので、科学的な根拠ばかりが必要なわけではないが、科学的な根拠があればより良いと考えれば『育児書にエビデンスは必要か?』という質問に対しては『Yesであり、Noである』とボクは考えます。

文章自体も平易な書き方で書いてくれていますし、文章の量も一つ一つはさらっと書いてありますので、スラスラ読め、本書自体がストレスになることはありません。

『いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55』の残念なところ①


Reading / eekim

冒頭で、『内容は良いけどタイトルについて不満がある』旨を書きましたが、ここからは少し本書の残念なところについても挙げていきます。

まずはタイトルについてです。

今までボクは『いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55』について、『科学的な根拠を背景として集合知としての参考意見を分かり易い文章で教えてくれる』と紹介してきました。
でもタイトルの副題には『いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる最高』と科学的な根拠を前面に推しています。またタイトルだけを読むと「何やら新しい知見でもあるのかしら?」と期待させてくれるようなタイトルですよね。
タイトルは「本に興味を持たせる」ことが目標と考えれば成功ですが、まさにその「科学的な根拠」そのものを求めていた方にとってはやや肩透かしを食らうことになりかねないとボクも感じます。Amazonで低レビューとしてる方は概ねこの点について不満があるようですね。

また科学的に検証して、新たな知見が得られるかも?という期待についても、実は内容自体は特別新たな説や方法を述べるのではなく、集合知としての答えをしかも網羅的に教えてくれるという本です。

これ自体十二分に価値ある内容だと思いますが、「新たな知見」を期待した方にとってはやはり物足りないと感じるようです。

『いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55』の残念なところ②

次に内容の残念なところについてです。
本文の内容自体は上に示したように非常に含蓄に富み参考になります。
但し『ある年代の子ども』の子育て、という条件がつきます。

「子育て」と聞いて思いつく年代は、聞き手によって様々です。
出生前から乳幼児は当然、学童期そして青年期までのどの期間でも当てはまりますよね。

ですからタイトルだけを聞くと「幅広い年代の子どもにとっての科学的でベストな育て方」を期待する方も当然おられるのではないでしょうか。

でも、いま実際に子どもが勉強してくれない、不良行為あるいは発達障害について悩んでおられる方がいてこの本のキャッチコピーに期待したとして、残念ながら恐らくその期待には答えられないのではないかと思います。

冒頭の著者の言葉を読めば比較的すぐに対象が0歳から3歳、せめて学童期前の子どもが主であることは読み取れるとは思いますが、ネットで注文する方も多いこの時代です。

予めタイトルやせめてサブタイトルから分かるような工夫をすることで、「勝手に期待して勝手にがっかりされる」ことは避けられるのではないでしょうか。
こうしてまとめてみるとこれは著者や内容ではなく、タイトルの付け方によるものであり売り手側=出版社への不満ですね。

ただ、逆を言えばこのキャッチーなタイトルのおかげで注目をあびましたし、ボク自信も手に取る機会があったのでなかなか難しいところではありますね。

『いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55』の感想②

2つの悩みを解決したくて『いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55』を読んだボクですが、読後2つの悩みは「ある程度」解消されたと考えています。

もともと他にも育児書や書物を読んできていますので、ある程度『知ってはいる』内容も多かったというのもあります。
ただ、網羅的に記載してくれているおかげで、改めて気づかせてくれた事が多く、やはり読んでたくさん参考になりました。

早速日々の生活の中で叱り方や褒め方で気をつけたり、聞き分けのないときに別の声掛けをしたり、とにかくたくさんおしゃべりするようにしたりと意識付け出来たかなと思います。

また赤ちゃんの気ままな態度やワガママに対する妻のイライラポイントを分析し、さりげなくケアすることも以前より出来ているのではないかと感じます。
本当のところは妻のみぞ知る・・・ですが。

興味のある方はご覧になって下さい。

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最後に

『我が子にとって少しでも役に立ちたい』でも『自分も育児でストレスが溜まって辛い・・・』

そんな皆さまにとって、どんな少しなことでも参考になれば幸いです。 他にもボクが実際に読んで為になった本を紹介します。 参考になれば幸いです。

他にもお勧めな育児書を紹介します

最後に『いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55』以外にお勧めな育児書の中で、実際にボクが読んだものの中から参考になったものを紹介しておきます。

過去に取り上げた本もありますが、記事化出来ていないものも順次掲載していく予定です。

 

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