how-to-select-best-hipseat_【2020年】ヒップシートおすすめの選び方。高いヒップシートと安いヒップシートの違いとは?
aerial view of Laila asleep in the Ergo Baby carrier / salim

こんにちは「とある医師」です。

赤ちゃんとの移動に欠かせない抱っこひも。でもだんだん大きくなると肩が痛くなりますよね。

そうした時におすすめなのがヒップシートです。

でも「ヒップシート おすすめ」と検索しても

  • サイトによっておすすめが全然違う。。。
  • ウェストポーチ型と肩がけが混在。。。
  • 3,000円〜2万円以上まで価格帯もバラバラ。。。

不思議なほどバラバラで、どのサイトも決め手に欠けました。

この記事では、

  • 安いヒップシートと高いヒップシートの違いはどこにあるの??
  • 安いヒップシートでも大丈夫??

という方に参考になるよう「ヒップシートの選び方、考え方」という基本をまとめました。

「具体的なおすすめヒップシートを教えて!」という方はヒップシート各論をまとめた関連記事をどうぞご覧下さい。

関連記事

 

この記事は以下のような内容で書いています。

ヒップシートを選ぶ上での【簡単】なポイント

ヒップシートについて「おすすめ◯選」という記事を見ても、

  • 値段も種類も見事にバラバラ過ぎる、、、
  • どうして値段も種類も全く違うものを混在して並べるのだろう?

と不思議ではありませんでしたか?

ボクは不思議を通り越してミステリーだと感じていました。

でも案外ヒップシートを選ぶポイントは簡単です。

ヒップシート選びの【簡単】なポイント
  • ウェストポーチ型か抱っこひも型か?
  • 新生児でも使うか?
  • 何歳(何kg)まで使えるか?
  • 欲しいヒップシートはサブ?それともメイン?

実はこの4つの質問に答えるだけで基本は押さえられます。

その上でプラスαとして各ヒップシートごとの特徴を加味すれば良いと思います。

これは言い換えると用途をきちんと明確にするということになります。

「おすすめ◯選」の記事を読んでもバラバラなのは「どのヒップシートが良いか?」、『商品から選ぶ』発想だから混乱が生じるわけです。

一口にヒップシートと言っても、ブランドや商品ごとに上の4項目の仕様が違うので、用途を明確にすると自ずと自分に合ったヒップシートが自然に選べるはずです。

用途に合ったヒップシートの中から本体価格やブランドという付加価値で選べば間違いはありません。

ウェストポーチ型か抱っこひも型か?

ウェストポーチ型と抱っこひも型のヒップシートがごちゃごちゃになってランキングされるのは非常に不思議ですが、ウェストポーチ型と抱っこ紐型では随分用途が違います

ウェストポーチ型は【抱っこの代わり】=あくまで補助

ウェストポーチ型は赤ちゃんや子どもを座らせることが出来る台座です。

片手は常に赤ちゃんや子どもが落ちないように支える必要があります。

ですからエルゴなど抱っこ紐の代わりにはなりません

ですが片手で落ちないように支えるだけで抱っこ出来ますので、ウェストポーチ型ヒップシートは抱っこを楽にしてくれると考えるとスッキリすると思います。

ウエストポーチ型ヒップシートは案外役立つアイテム

この様に書くとウエストポーチ型ヒップシートの意義に疑問を感じる方もおられるかも知れませんが、

ウエストポーチ型ヒップシートは赤ちゃんが1歳や2歳を超え、

抱っこして〜〜(涙)

自分で歩く!

を気分次第でコロコロ換える時期の赤ちゃんには身軽なウエストポーチ型ヒップシートがまさに最適です。

単独で購入することも出来ますし、高価なヒップシートはヒップシートの台座と肩ベルトが分離出来るので、単機能としてウエストポーチ型ヒップシートとしても使うことが出来ます。

ウエストポーチ型ヒップシートに興味がある方はおすすめ5選をまとめた記事もご覧下さい。

【抱っこ紐の代わり】なら抱っこ紐型を選ぼう

対して抱っこ紐型のヒップシートは、肩と腰で支えるので、

抱っこ紐型ヒップシートのメリット
  • 肩の負担が軽減
  • 両手が空く

という大きなメリットがあります。

他の兄弟姉妹がいる場合には両手が空くことは必須ですよね。

お一人目で勝手が分からない方でも、両手が空くかどうかはポイントです。

従って外出時の抱っこ紐代わりや、両手を空けたい場合には迷わず抱っこ紐型を選びましょう

ただしデメリットとしてヒップシートの台座がどうしても嵩張るという決して解消されないデメリットがあります。

抱っこ紐型ヒップシートのデメリット
  • 荷物が嵩張る

新生児でも使うか?

次に新生児期にヒップシートを使うかどうかもポイントです。

多くのヒップシートは腰の据わる4ヶ月頃から使えます

新生児については、商品設計として当初から使えるものは少数で、大部分のヒップシートは新生児用オプションを買い足して使うことになります。

「新生児から使えます!」とアピールする商品もありますが、「ヒップシートで新生児期から使える」ことは大きなポイントではないと思います。

新生児期は赤ちゃんも軽く、ヒップシート=肩への負担軽減の恩恵は比較的軽いです。

もちろん新生児期から使えることは「+α」ですが、他のポイントも含め総合的に考える方が良いかなと思います。

何歳(何kg)まで使えるか?

最後はいつまで使えるか?という点です。

使用期限として、3歳15kgと4歳20kgという2つの基準があります。

一人目のお子さん用にヒップシートを買う場合、

何歳まで使うかなんて分からない、、、

という方も多いと思います。

この場合いつまで使えるか?はお子さんの成長した時の好みによると思いますので、必ずしも4歳まで使える方が優れる、という単純なものではなく、参考程度で良いかと思います。

ただ一般的に3歳を超えると自分で歩いてくれますが、疲れたり眠くなるとベビーカーに乗ったり、抱っこをせがむことは間違いないです。

3歳以上を抱っこ紐で抱っこすることはまず有りえませんが、ヒップシートで肩ベルトを使わずウェストポーチ型のようにして一時的に抱っこすることが出来るとかなり楽です。

また別の兄弟姉妹がいる時や、今後お二人目のお子さんを考えている場合は、3歳15kg以降でも使えるとありがたい場面は多いと思います。

欲しいヒップシートはサブか?メインか?

3つの基準である程度ヒップシートは自ずと選べると思いますが、抱っこ紐型のヒップシートについては、最後にもう1つ。

それは買おうとするヒップシートがメインかサブか?という問題です。

この辺りは3,000円程度のヒップシートと2万円以上のヒップシートの違いにも関わる問題ですので別に考えてみましょう。

安いヒップシートと高いヒップシートの違い

「ヒップシート おすすめ」検索上位のサイトでも例えば同じ抱っこ紐型でも、本体価格3,000円から1万円未満のゾーンと、2万円や3万円近い、大きな価格差があるものが、同列で紹介されていますが、

  • 安いヒップシートと高いヒップシートの違いはどこにあるの?
  • 安いヒップシートでも大丈夫?

って素直な疑問ですよね。

ウェストポーチ型のヒップシートは比較的価格差が小さいため、ここからは抱っこ紐型ヒップシートについて述べていきます。

高価なヒップシートと安価なヒップシートの違いは、プラスα

価格についての高い安いや、機能の良し悪し、そして満足感は大きく主観に左右されるので、その価格差を正当化出来るほどかどうかは分かりません。

ただ間違いなく言えるのは、高価なヒップシートには商品ごとの創意や機能面でのプラスαがあります。

しかもそのプラスαはかなり大きいというのが私見です。

縫製や生地感、造り、デザインがまず違う

素人のボクですら、店舗で実際に複数のヒップシートを試着したり、手触りを確かめただけでそれぞれの値段を確認するまでもなくすぐに違いを感じました

両者を比べると明らかに高価なヒップシートの方が造りがしっかりし、縫製や生地の質感も良いです。

Amazonのあるヒップシートへの低レビューから、質感への不満の口コミを拾ってみると、

  • ファスナーのところを見てみたら、製造時のミスなのか、かなりしっかりとしたトゲ状の凸がありました
  • 片方のバックルが壊れていてカチッとはまりませんでした
  • 一歳になったくらいかな?ブチッという音と共に座る部分の紐が全て切れ、落ちるところでした。命を預けるものですので安物は十分注意が必要ですね
  • 縫製が雑で買って2ヶ月で片方の肩紐がほぼ切れてしまいました。体重10キロの子しか使っていません。またマジックテープ部分が剥がれて黒いプラスチック片がポロポロと落ちてきます
  • 届いてすぐ試しにつけてみたら方の後ろの縫い付けてあったバックルが破損しました
  • 1ヶ月使用で、ヘタレてきました
  • ヒップシートのみで使用していたところ、だんだんとヘタってきて角度が保てなくなってきました。値段相応と感じました。

結構製品の質に対する具体的な不満も目立ちます。

安価なヒップシートは、出荷時の縫製や経年歴なヘタレ感への不満も散見されますね。

例えばマジックベルトにも違い

また抱っこ紐は腰部分をバックルで固定することも多いですが、腰で支えるヒップシートはマジックベルトも多いです。

ボクは思いもよりませんでしたが、妻は、

  • マジックベルトだとニットにくっついて毛羽立たないか心配。。。

 

と警戒していたそうです。でも大丈夫。実物を見て不安は氷解しました。

高いヒップシートはマジックベルトの目も繊細なものが多く、きちんと配慮されていることがほとんどです。

またマジックベルトの目が粗いと外す時に大きな音がしますが、目が繊細だとマジックベルトを外すバリバリっという音も比較的穏やかです。

これはポグネーという軒並み高評価なヒップシートの大きな特徴であるサイレントファスナーにも関係する話で後述します。

もちろんデザイン面も、価格差に見合うかどうかはさておき、高価なヒップシートには高級感があり、洗練されたデザインだと感じさせてくれます。

肩の負担も軽減

試着した時にも違いが感じられます。

まず高価なヒップシートは腰ベルトが厚く、肩ベルトも立体構造で肩の負担を軽減してくれそうと期待感が持てます。

特に抱っこ紐からの乗り換える理由の多くが、

  • 抱っこ紐だと、肩が痛くて辛くて無理、、、

というケースです。

我が家はミアミリーというヒップシートを購入し、実際に使っていますが、以前使っていたエルゴの抱っこ紐とは明らかに肩への負担が違い、買って良かったと実感しています。

安価なヒップシートの場合、やはり低レビューを拾ってみると

  • 重さがダイレクトに腰に集中し余計腰が痛くなりました…
  • 軽いですが子供を乗せるとお腹周りが痛くなります。
  • ウエスト周りに全て負担来るので、苦しい
  • ベルトの幅がやはり狭いから、腰がいたくなる。幅もっと大きくしてほしい
  • 子供が9kgで使用しましたが結構腰への負担が来てしまいました

もちろんこれは一部の低レビューですが、痛みの口コミも多いですよね。

使いやすさへの配慮

そして、装着のしやすさにも違いが感じられます。

ヒップシートは腰ベルト、マジックベルトで自分がまず身につけ、その後赤ちゃんを乗せた後で肩ベルトで固定する必要があります。

その時に肩ベルトや腰ベルトの長さの調整が必要で、調節にしろ装着にしろ、簡単なものもあれば、ちょっとコツが必要なヒップシートもありました。

特にヒップシートをお母さん、お父さんどちらかの専用ではなく、共有する場合は、その都度調整しなくてはなりません。

一方でその調整が面倒だと、結局片方のみが使うことになります。出先で、

  • 一旦全てヒップシートを外して。各種ベルトを調整し直して。赤ちゃん乗せて。また調整して。。。もう面倒だから交代しなくていいや、、、

てなりがちです。

高価なヒップシートは肩腰ベルトの調整が簡単なことが多く、気軽にお父さんお母さんが苦もなく共有出来るのは非常にありがたいポイントです。

赤ちゃんへの安全面が配慮の違い

さらに赤ちゃんの安全面への配慮も違うと感じるケースが多いです。

ウェストポーチ型のヒップシートの存在を見てもわかるように、抱っこ紐とヒップシートの最大の違いは、商品設計として赤ちゃんの安全性が完全に担保されてはいない点だと個人的には感じます。

そのためウェストポーチ型だと赤ちゃんを手で支える必要がありますし、それが面倒なら赤ちゃんの背中を支える仕組み=抱っこ紐型のヒップシートが必要です。

でも、同じ抱っこ紐型ヒップシートでも安全面への配慮はかなりバラツキがあります。

例えば腰を支えるのはマジックベルトが多いですが、マジックベルトはきちんと付けていなかったら赤ちゃんを抱っこ中に外れてしまう危険性があります

商品名は出しませんが、ある安めのヒップシート使用レビューで、

2回赤ちゃんが落ちた(落ちそうになった)ことはあるけど、基本的には安全で大丈夫

というブログを見ました。その方は安くても安全だ、という文脈で書かれていましたが、その記事を読んだボクは

いや、1回でも落ちてはダメでしょう。。。

と考え、そのヒップシートを候補から外しました。

また同じく安価なヒップシートで、

  • 大活躍したがおんぶで落下した
  • しっかり紐の長さは調整しているにもかかわらず、ヒップシートから子供が滑って、落ちてしまったことが複数回あった
  • 娘を抱っこ紐にいれたら、身を乗り出して一度危うく落ちかけました
  • 一歳になったくらいかな?ブチッという音と共に座る部分の紐が全て切れ、落ちるところでした
  • 抱っこして我が子が寝ると首、頭の安定性が怖く家の家事用でもなかなか使わなくなりました
  • 二人がかりでもお尻が隙間から抜けそうになって使えませんでした

などの記述も見られました(複数の商品から引用)。

赤ちゃんの脱落防止の危険性を回避するため、高価なヒップシートはマジックベルトにバックルを加える二重構造にしていたり、さらには赤ちゃんを単独で固定するベルトが付属しているなど、やはり安全性にも十分配慮が感じられます

子どもが大きくなると落ちにくい

ただ赤ちゃんがやがて1歳を超えてくると、ヒップシートとの空間的隙間も減りますので、工夫を凝らさずとも落ちにくい構図になってはきます。

分離してウエストポーチ型としても使える

もう1つ高価なヒップシートの機能的な特徴として、肩ベルトと分離してウエストポーチ型としても使える点も挙げられます。

4ヶ月からしばらくはだっこだけなのが、少しずつ自分で歩けるようになると抱っこと歩くを気分次第で使い分けるため、嵩張る抱っこ紐型ヒップシートだと何かと面倒です。

でも高価なヒップシートは殆どの場合肩ベルトと台座を分離出来るため、身軽なウエストポーチ型ヒップシートとしても使うことが出来ます。

もちろんウエストポーチ型ヒップシート単独としても十分配慮されていることは言うまでもありません。

高価なヒップシートと安価なヒップシートの違い まとめ

極端に言えば腰ベルトに座面をつければウェストポーチ型のヒップシートは完成です。

さらに赤ちゃんの背中を支える布と、肩紐さえあれば構造的には抱っこ紐型ヒップシートも完成します。

こうした構造を再現するだけなら今の工業生産能力をもってすれば3,000円でも十分作れる筈です。

きちんと装着すれば基本は安全に、ヒップシートとして肩の負担を抱っこ紐よりも軽減してお子さんを抱っこ出来るでしょう。

これで数千円ならなんて安い、と感じるかも知れません。でも

  • 縫製の良し悪し、生地の質感、肩や腰の負担軽減、装着時の容易さ、デザイン、収納能力、マジックベルトの造りや赤ちゃんを抱っこした時の安定感
  • 赤ちゃんの安全面へしっかり配慮されているか
  • 分離してウエストポーチ型としても使える

全て満足出来るかは感じ方にもよると思いますが、こうした点が価格差のポイントだと思います。

高いヒップシート安いヒップシート 結局選び方は?

高価なヒップシートと安価なヒップシートの違いはなんとなく分かりました。

では、実際に選ぶ方法としてはどう考えれば良いのでしょうか?

これにはヒップシートがどのくらいの期間使えるか?という問題に密接に関係しています。

ヒップシートはそもそもいつまで使えるか?

ヒップシートの選び方に3歳まで使えるもの、4歳まで使えるものがあることは紹介しました。

これは製品ごとの仕様ですが、高価なヒップシートと安価なヒップシートを選ぶ際に「実使用上、ヒップシートがいつまで使用出来るか?」という点も大事になってきます。

抱っこ紐よりヒップシートは長く使える可能性

ヒップシートではなく、まず抱っこ紐についてのデータを紹介します。

マイナビニュースに「抱っこ紐は、いつまで使ってた? 使わなくなったきっかけって何?」というアンケートがあり、引用させて頂きます。

抱っこ紐の使用をやめた時期はいつですか
  1. 「1歳以上~1歳6カ月未満」 23.1%
  2. 「1歳6カ月以上~2歳未満」 20.7%
  3. 「6カ月以上~1歳未満」 16.6%
  4. 「まだ使用している」 12.4%
  5. 「2歳以上~2歳6カ月未満」 11.8%
  6. 「6カ月未満」 8.9%
  7. 「2歳6カ月以上~3歳未満」 4.1%
  8. 「3歳以上~」 2.4%
抱っこ紐の使用をやめようと思ったきっかけや理由は?(複数回答あり)
  1. 「子どもが大きくなった/重くなった」 52.0%
  2. 「子どもが歩けるようになった」24.3%
  3. 「子どもが抱っこ紐を嫌がった」 8.8%

回答数169名のアンケートですが、これをまとめると、子どもが重くて抱っこ紐をやめるケースがとても多く、その割合は1歳半までに4割、2歳までに6割にもなります。

2歳で男女ともに平均11kg超となりますので、肩だけで担うのは相当キツいです(実体験)。

さて、この抱っこ紐のデータを基にここから高価なヒップシートと安価なヒップシートの選び方を考えます。

安価なヒップシートのメリットとデメリット

安価なヒップシートのメリットデメリットをざっくりまとめますと、

安価なヒップシートのメリット
  • 何より安い
  • 高価なヒップシートに比べ嵩張らない⇢使わない時は有利(でも抱っこ紐よりは嵩張る)
安価なヒップシートのデメリット
  • 肩腰への負担は高価なヒップシートに劣る⇢使用期間が短い可能性も
  • 特に赤ちゃんが小さい時に安全性が劣る可能性
  • 製品のクオリティーに満足出来ない可能性

赤ちゃん子どもの体重が増えれば増えるほど、当然ながら肩腰への負担は増します。

従って、赤ちゃんが小さい時には肩腰への負担も小さく、安価なヒップシートと高価なヒップシートでの差もそこまで大きくないかも知れません。

でも、特に赤ちゃんが小さい頃は、ヒップシートとの隙間が大きく落下の危険性と隣り合わせです。

高価なヒップシートと比較すると、安価なヒップシートの安全性への配慮は劣る例が多いのも事実です。

つまり小さい時に使うにしてもメリットデメリットが両立します。

そして成長につれて、肩腰への負担が増すため、使えなくなるタイミングも高価なヒップシートより早いと思われます。

安価なヒップシートも抱っこ紐よりは肩への負担は少ないと思いますが、抱っこ紐が1歳半までで4割、2歳で6割という数字が一つの目安になるでしょう。

高価なヒップシートのメリットとデメリット

高価なヒップシートのメリットデメリットを同じ様にまとめますと、

高価なヒップシートのメリット
  • 肩腰への負担がかなり軽減
  • 安全性含む製品としての良さ
  • 分離して、ウエストポーチ型としても使える
高価なヒップシートのデメリット
  • 高価
  • 赤ちゃんの好みで使用期間が短くなるリスクは内包
  • 使わない時は荷物が嵩張る

ヒップシートは赤ちゃんとの密着具合は低い?

デメリットではありませんが、注意点を1つ加えます。

それはヒップシートは赤ちゃんとの密着具合は抱っこ紐には劣るという声があることです。

ヒップシートは座面に赤ちゃん子どもを乗せる構造上、例えば赤ちゃんだと少し隙間が生じることもあるでしょう。この時、赤ちゃんとの密着具合が下がるかも知れません。

またやや”遊び”があるため、途中に赤ちゃんの腰を手で支えたり、座り直したりしないといけないかもしれません。

「抱っこ紐」の括りでヒップシートを評価し、この点を理由に低評価している記事(しかも本来新生児パッドが必要な3ヶ月ころの赤ちゃんをヒップシート単体で測定、密着度が低いと判定)もありますが、抱っこ紐とヒップシートの構造上の違いから発生する必然であり、無理からぬ事かなと思います。

ヒップシート全体に共通することですが、高価なヒップシートの場合、余計欠点として目が行きがちであるかも知れませんので、高価なヒップシートの中で紹介しておきます。

ボク自身の体験では生後4ヶ月では確かに隙間が気になっても、半年頃には全く気になりませんでした。

  • 赤ちゃんが小さい頃は密着具合が気になるかも

程度に考える方が楽かも知れません。

高価なヒップシートだと2歳以上でも使える可能性が高い

高価なヒップシートは、赤ちゃんが小さい頃から長い期間、安全に、肩腰への負担も相対的には軽く抱っこ出来ます

ボク個人の実体験として3歳に近づく子どもでも、抱っこに比べ圧倒的に楽に使えていました。

ヒップシートがいつまで使えるか?というデータは渉猟した限りはありませんが、私見では女性でも抱っこ紐の2歳を優に超えて使用出来ると思います。

ただそもそも抱っこが好きではない、歩く方が好きという赤ちゃん子ども側の理由によっては、使用期間は短くなります。

これは高価なヒップシートに限りませんが、価格が価格だけに使わなかった時の勿体ない感は大きいかも知れません。

また抱っこしない場合に荷物としてはかなり嵩張るという面も把握しておくと良いでしょう。

高いヒップシート安いヒップシート 選び方 まとめ

高価なヒップシートと安価なヒップシートのきれいな使い分けは難しく、取捨選択によると思います。

安価なヒップシートはある程度割り切って使うほうが良い

安価なヒップシートは、まず価格相応であることを認識すると良いでしょう。

Amazonのある安価なヒップシートへの口コミを抜粋すると

  • 値段相応
  • 返品した
  • (使いにくくて/安全性が心配で/破損して)使わなくなった

もちろん高く評価する声も多い一方で、上のような声が非常に目立ちます。

製品の質使用期間がやや短めで、安全性・肩腰への負担が劣るかも知れない、という点を押さえた上で価格差と天秤にかけて選ぶというのが正しいスタンスだと考えます。

安価なヒップシートの立ち位置としては、

これ1本で乗り切ろう!というよりも、2本目の抱っこ紐代わり、だっこの補助と割り切って使うのが最善!

と個人的には考えます。

抱っこ紐からの乗り換えで、肩への負担軽減を期待する方は、高価なヒップシートの方が無難だと思います。

高価なヒップシートはやはりメリットも大きい

個人的な経験でもエルゴの抱っこ紐を使っていた時、成人男性であるボクですら子どもが大きくなると肩への負担が大きくて、とてもストレスでした。

また赤ちゃんがまだ生後数ヶ月の時ですら、新生児でも使える抱っこ紐を妻が使っていましたが、非常に早い段階で肩が痛いことを理由に使用を止めてしまいました。

それくらい肩が痛いと本当に嫌になってしまいます

実は抱っこ紐からヒップシートに乗り換える方は結構多いそうですが、ほとんどの理由が肩の痛みです。

赤ちゃん側も安全に快適に。そして親側も肩腰の負担を軽減しながら使えるため差額としては、十二分に価値があった!

しかも一般的な期間として生後数ヶ月から2歳以上という比較的長い間使えると期待出来ます。

ボクが買ったのはミアミリーのヒップスターですが、

買って良かったし、もっと早く買えば良かったと心底感じた

というのが正直な感想です。

【2021年】ヒップシートおすすめの選び方。高いヒップシートと安いヒップシートの違いとは? まとめ

長くなりましたがこの記事のまとめです。

「おすすめ ヒップシート」で検索しても多種多様のヒップシートが混在して紹介されているので、まずはご自身に合った用途を考えます。

ヒップシートを選ぶ上での【簡単】なポイント
  • ウェストポーチ型か抱っこひも型か?
  • 新生児でも使うか?
  • 何歳(何kg)まで使えるか?

上の3つのポイントをまず絞ります。

その上で、欲しいヒップシートがサブかメインかを考えます。

すでに抱っこ紐を持っている場合の2本目や、時々抱っこする時の補助目的なら数千円で購入出来る安価なヒップシートでも良いのかも知れません。

逆にこれ1本で抱っこ紐代わりにしたいと考えた場合、赤ちゃんから2歳以上まで安全に、快適に使える高価なヒップシートの方が、まず間違いなく適していますし、長い目で見れば十分元が取れるとボクは考えます。

長い記事となりましたが、ボクが混乱したヒップシートにまつわるなぞについて解説しました。

皆さんのヒップシート選びの参考になれば幸いです。

ちなみにボクが買ったのはミアミリーのヒップスターというヒップシートです。

Amazonでは若干安く販売していますがこちらは並行輸入品です。

正規輸入品が良い方は楽天やYahoo!ショッピングがおすすめです。

メルカリで安く出品されているものも、よく見れば並行輸入品と小さく書いてあります。ミアミリーはまず値引きはほぼないと思いますので、妙に安い場合はよく見れば並行輸入品の筈です。

ポイントはサイトやショップにより違い、中には10倍ポイントもありますのでお得に買うチャンスですね。

ミアミリーに限らず、並行輸入品だと不良品だった場合や故障の際の保証がないことからボクは並行輸入品を買う勇気はなく、正規輸入品を購入しました。どちらのメリットもデメリットもご理解の上で賢い選択をしてみて下さい。

冒頭で説明したようにこの記事は「ヒップシートの選び方・考え方」についてまとめた記事です。

じゃあ具体的に「どのヒップシートが良いの?」という方はウエストポーチ型、抱っこ紐型ヒップシートそれぞれの関連記事をご覧下さい。

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