【ヒップシート】 BABY&Meとミアミリー、ポグネー、アイエンジェルの違いを徹底比較_hipseat-babyme-miamily-pogne-i-angel
baby carrying / izzyplante

こんにちは「とある医師」です。

最近とかく人気のヒップシート。でもヒップシートといっても形も値段もバラバラですよね。

この記事では、

  • BABY&Meもミアミリーもポグネーもどれも良さそうだけど、どれを選べばよいか分からない。。。
  • 有名なヒップシートはいろいろあるけど何が違うの?

 

こんな疑問にバッチリ答えるべくBABY&Me、ミアミリー、ポグネーなど有名なメーカーにアイエンジェルという隠れた優良メーカーのヒップシートの違いを【徹底検証】します。

この記事は以下のような内容で書いています。

有名なヒップシートの3大メーカー+1

一口にヒップシートと言っても3,000円のヒップシートもあればこの記事で紹介するような30,000円に近いヒップシートも存在します。

一般的なヒップシートの選び方や、そもそも高いヒップシートと安いヒップシートは何が違うのか?という疑問への詳しい検証は、ヒップシートの選び方をまとめた関連記事でまとめていますのでぜひご覧下さい。

ここでは安価なヒップシートと高価なヒップシートの違いを理解した上で、例えば

  • せっかくだからきちんとしたヒップシートを買いたい!
  • とにかく肩の痛みから開放されたい!

と、志高くヒップシートを探した方が見つけるであろう、有名メーカーを整理していきます。

ブログや記事により商品名やメーカーで紹介するため複雑に感じますが、実は2020年11月現在、抱っこひも型ヒップシートは3大メーカーが有力です。

BABY&Me、ミアミリー、ポグネーに加えて

それはBABY&Me、ミアミリー、ポグネーの3メーカーです。

そして今回もう1社、あまり多く記事では紹介されていないかも知れませんが、アイエンジェル(i-angel)というメーカーも一部の方が非常に高く評価しており紹介します。

各メーカーの出身国も紹介するとBABY&Meが日本、ミアミリーがスイス、ポグネーとアイエンジェルが韓国の企業です。

ヒップシートランキングでは「◯位ポグネー」「△位ミアミリー」と書かれていることも多く誤解を生みますが、これらは総てメーカーです。

それぞれラインナップを持っていてBABY&Meが2シリーズ、合計ポグネーが2つ、ミアミリーとアイエンジェルが1つずつです。

さらにBABY&MeのONE-SシリーズはORIGINAL、LIGHT、SGという3つ、ポグネーにはNO5 neo、N05 +、ORGA、ORGA +の4つがあります。これらをまとめると

4大ヒップシートメーカーとラインナップ
  • BABY&Me(日本)⇢⇢⇢ONE-Sシリーズ(ORIGINAL、LIGHT、SG)、BELK.
  • ミアミリー(スイス)⇢⇢⇢ヒップスター
  • ポグネー(韓国)⇢⇢⇢NO5シリーズ(neoとPLUS)とORGAシリーズ(neoとPLUS)
  • アイエンジェル(韓国)⇢⇢⇢MIRACLE

4メーカーで合計10個ものヒップシートがあります。たくさんあって困ってしまいますよね。

メーカーの違いから、ヒップシートごとの違いまでを整理していきます。

BABY&Me、ミアミリー、ポグネーとアイエンジェルの違い

「高価なヒップシート」というカテゴリーに絞っても10個もヒップシートがあると、選ぶのが大変ですよね。

ではどのように選べば良いのでしょうか?こうした選び方から見た違いを考えていきたいと思います。

ヒップシート選びのポイント

ヒップシートの選び方全般としては例えばウェストポーチ型かヒップシート型か、安価なヒップシートか高価なヒップシートか、などもう少し幅広く考える必要があります。

一般的なヒップシートの選び方は、ヒップシート選びをまとめた記事をご覧になって頂いて、ここでは高価なヒップシートに限った選び方を考えたいと思います。

高価なヒップシートの共通点

過去記事で書いたように、安価なヒップシートと違い、高価なヒップシートは製品として素材・縫製の良し悪しや、肩の負担軽減への取り組み、撥水生地、デザイン、そして前向きだっこ、おんぶなどの用途は概ね共通して高いレベルにあり、差別化のポイントにはなりにくいです。

そこで差別化のポイントをまとめます。

ヒップシートごとの特徴となるポイント

高価なヒップシート選びのポイント
  • 耐荷重・使用期限
  • ヒップシート台座の大きさ
  • ヒップシート台座の収納容量
  • 抱っこ紐との切り替えオプション
  • サイレントファスナー
  • 新生児期用のオプション
  • 本体の重量、価格

高価なヒップシートを選ぶポイントをまとめると上のようになります。

その他本体価格も違いますが、機能での違いもの同士を単純に価格で比較すると本末転倒ですので、以上のような仕様の違いをわかった上で本体価格を加味すると良いでしょう。

それでは1つずつ見ていきます。

耐荷重・使用期限の違い

耐荷重・使用期限とはつまり、使用期間に直結します。

ヒップシートはだいたい「4ヶ月〜」というのが基本で、新生児期から4ヶ月は新生児用のオプションが別途必要なことがほとんどです。

今回紹介するヒップシートは総て4ヶ月からです。

対していつまで使えるか?が製品によって違い、36ヶ月15kgか48ヶ月20kgのヒップシートがあります。

  • 子どもが重くて抱っこ紐をやめるケースがとても多く、その割合は1歳半までに4割、2歳までに6割にも

一般的な抱っこ紐が2歳程度で断念することが多いのに対し、ヒップシートの息の長さがよくわかりますね。

今回紹介する4ブランドのうち、ポグネーだけが36ヶ月で、その他3メーカーはどの商品も48ヶ月まで使えます。

  • 新生児の対応はオプションを利用
  • ヒップシート単体の使用は4ヶ月から
  • いつまで使えるか?は商品ごとに違う

使用期間が長いメリット

36ヶ月までのヒップシートと48ヶ月のヒップシートはどちらが良いのでしょうか?

3歳を超えますと概ね抱っこの機会がそもそも減ると思います。ですから抱っこ紐型ヒップシートとしての役割は恐らく36ヶ月まででも十分な気がします。

しかし、3歳を超えても

眠たいから抱っこして〜〜(涙)

と特に眠たいときには抱っこをせがむ場合があります。高価なヒップシートは分離してウェストポーチ型での使用出来ますので、活躍の機会は十分あると思います。

2人以上の兄弟姉妹がいる場合にはなおさら活躍する場面もありそうです。従ってヒップシートの使用期限は、

  • 決定的な違いではないにしろ、迷ったら使用期限の長いヒップシートを選ぶと良いでしょう!

ヒップシート台座の大きさ 実はほぼ違いはない

ミアミリー、BABY&Me、ポグネー、アイエンジェルのヒップシート台座の大きさサイズはほぼ同じ

ヒップシート台座の大きさを比較

ヒップシートの最大のデメリットは、抱っこ紐に比べて純粋に台座の分嵩張る点だと思います。

買う前には気づきにくいかも知れませんが、使用しない時にヒップシートは台座の分だけ畳みにくく、荷物になります。

そしてこの台座、ネットで見ると「BABY&Me製品が大きい」と紹介するブログも散見されますが、各社に問い合わせた結果、このような数字でした。

BABY&Meの奥行きが最小のミアミリーと2.5cm違う他は大きな違いはないことが分かります。

  • 実は台座のサイズはほとんど同じ

この2.5cmは大きい!と言われるとそれまでですし、奥行きの違いは赤ちゃんとの隙間に繋がるので気になる、という方もおられる点は知っておくと良いでしょう。

ヒップシート台座の収納容量

さて、荷物が嵩張るヒップシートの欠点ですが、その欠点を補うためにヒップシートにはいろいろな収納スペースを設けています。

そしてどのヒップシートを選ぶか?という時に

  • ヒップシートの台座部分に収納出来るか?

も1つの要素になります。

そして4つのメーカーの中で、ミアミリーだけが台座下に収納することが出来ます。

ミアミリー BABY&Me ポグネー  アイエンジェル
台座下の収納

台座そのものは、巷の噂とは違いあまり大きなサイズの差がないことを紹介しました。

でもその台座に大きな収納スペースがあることはミアミリーだけの大きな特徴です。

抱っこ紐との切り替えオプション

ヒップシートの眼目は台座で赤ちゃんを支えるというものですが、嵩張るというデメリットも伴います。

そこで製品によっては、

  • 台座部分と入れ替えて抱っこ紐して使える、抱っこ紐切り替えベルト

もあります。しかも製品によっては、抱っこ紐切り替えベルトが予めセットになっているものや、別個に追加購入するヒップシートもあります。

抱っこ紐との切り替えは大きなメリット

ヒップシート台座と抱っこ紐とが切り替えられるメリットとしては、ヒップシート台座に比べ荷物が減るという点が大きいです。

また台座部分は単独でウェストポーチ型ヒップシートとして使えます。つまりお子さんが2人いれば

  • 同時に2人を抱っこすることが出来る

というのも大きなメリットです。

既に抱っこ紐を持っていれば不要かも知れませんが、お持ちでなければ一挙両得でとってもお得なので買う前に検討してみて下さい。

4メーカーの抱っこ紐切り替えベルト

4つのメーカーのうち、ミアミリーは、オプションも含めて抱っこ紐との切り替えは出来ません。

逆にアイエンジェル(i-angel) Miracleはもともと抱っこ紐との切り替えパーツもセットで入っています。

その他BABY&MeはONE-SもBELK.もそれぞれ違うオプションを買えば切り替え可能です。

ポグネーはN05 neo、N05 +(プラス)、ORGA、ORGA +(プラス)という4つのシリーズがありますが、N05 +、ORGA +は予め抱っこ紐切り替えベルトが付属されています。

抱っこ紐切り替え一覧表

メーカー 商品名 抱っこ紐切り替え
ミアミリー ヒップスター
BABY&Me ONE-S △*
BELK. △*
ポグネー N05 Neo
NO5 +
ORGA
ORGA+
アイエンジェル MIRACLE

*;BABY&MeのONE-SとBELK.はそれぞれ別々のオプションが対応しています。

BELK.のオプションのみ新生児対応

抱っこ紐との切り替えパーツは大変便利ですが、

  • 新生児期は使えず、4ヶ月から
  • 新生児期から使えるのはBELK.だけ


抱っこ紐との切り替えも製品本体と同じく4ヶ月から
であることは注意が必要です。

ただしBABY&MeのBELK.にBELK.first パーツというオプションを買えば新生児期から抱っこ紐に切り替えて使うことが出来ます。

  • 新生児期から抱っこ紐切り替えを使うなら、BABY&Me BELK.とBELK.パーツ!

BELK.パーツってなに?という方BELK.の特徴を知りたい方はBABY&Meのヒップシートまとめ記事をご覧下さい。

ポグネー サイレントファスナーは指名買いの人も

どのヒップシートが良いか?という点で重要なポイントとして

  • 忘れてはならないのがポグネーのサイレントファスナー

高価なヒップシートは腰で支える時にマジックベルトとバックルで固定します。

でもヒップシートを外す時にマジックベルトを剥がす「べりべりっ」という音が鳴ってしまいます。

せっかく寝た赤ちゃんが物音で起きてしまうと困りますよね。

この問題点の解決策としてポグネーが生み出したのがサイレントファスナーです。

ポグネーサイレントファスナー

ポグネー公式HPから引用

簡単な仕組みですが今のところポグネーだけの、他のヒップシートとは一線を画す特徴ですね。

ただし、安価なヒップシートとは違い、高価なヒップシートについては各社違うアプローチをしており、

  • マジックベルトの目を細くするなど、音を小さくする工夫

に取り組んでおり、めちゃくちゃ大きな音で困る!ということはないと思いますし、その場ですぐ外さず別の場所で外せば音の問題は回避されます。

ちなみにサイレントファスナーですが、ポグネーでもORGAは搭載されていません。

  • ポグネーでもサイレントファスナー搭載はNO5 neo、NO5 +、ORGA +のみ
  • ORGAはサイレントファスナー未搭載

ポグネー × ミキハウス

ここではあまり触れませんが、ポグネーはミキハウスとダブルネームのヒップシートも販売しています。

複数あるメーカーからポグネーが選ばれたというのは実績の証かと思います。

新生児期用のオプション

最後の特徴として新生児期に使うためのオプションについてまとめます。

繰り返しますが4つのメーカーの10個のヒップシート総て、使用開始は4ヶ月頃からです。

  • 新生児期に使うためには総てのヒップシートで追加オプションが必要

です。

そしてミアミリーヒップスターも、ポグネーのNO5とORGAもアイエンジェルミラクルも、BABY&MeびONE-Sも総て、名前は違えど新生児期の小さい赤ちゃんとお母さんの間を埋めるクッション素材です。

唯一、BABY&MeのBELK.のみ、BELK.first パーツというオプションが対応しています。

BABY&MeのBELK.とBELK.first パーツ

詳細はBABY&MeのONE-SとBELK.の違いをまとめた記事にありますが、

  • BELK.first パーツは、新生児から使える抱っこ紐切り替えベルト

となり、単に隙間を埋めるクッション素材とは違います。

  • 上に紹介していた他社の抱っこ紐切り替えとは何が違うの?

と思われた方は鋭いですね。

BELK.新生児パーツと他社抱っこ紐切り替えベルトの違い

BELK.新生児パーツと他社抱っこ紐切り替えベルトの違いは、

  • BELK.新生児パーツは新生児期から3歳36kgまで1つで対応出来る
  • 他社だと新生児期は新生児クッション、4ヶ月以降に抱っこ紐切り替えベルト=合計2つオプションが必要

という大きな違いがあります。

  • 新生児期から使いたくて、抱っこ紐にもしたいならBABY&Me BELK.とBELK.first パーツの組み合わせが1番

従って、新生児期から使いたくて抱っこ紐にもしたい、という方にはBABY&Me BELK.がおすすめですね。

この辺りは最後にもう1度まとめます。

ヒップシート本体の重量と価格

最後に本体の重量と価格についてまとめます。

巷のブログを拝見すると1番軽いモデルはこれ!って感じで取捨選択していますが、私見では重量はあまり気にしなくても大丈夫だと思います。

というのも違いはあっても多くは100g程度(最軽量と最重量を比較すると200g)です。

4ヶ月から3歳15kgまでの赤ちゃん子どもに使うので子どもの体重の変化に比較して誤差範囲と言えるからです。

  • ヒップシート本体の重量はあまり気にしなくても大丈夫!
  • もしも他の機能や価格が同レベルの時に、最後の決めて、くらいの些細な点

と考えます。

4メーカー10のヒップシートの全てを網羅 比較表 一覧

ここまでの内容をまとめて、4メーカー10のヒップシートの全てを網羅した比較表を作りました。

メーカー 商品名 製品重量 使用開始*1 使用上限 実売価格*2 抱っこ紐との
切り替え
新生児用
オプション*2
Amazon 楽天 Y!ショッピング
ミアミリー ヒップスター スイス 820g
4ヶ月頃
(首が座ってから)
〜48ヶ月頃
(〜20kg)
28,600円*3 インファント・インサート 6,600円 △*4
BABY&Me
ONE-S
日本
720-820g*5 約22,000円*4 △*6 新生児パッド 5,000円
BELK. 750g 27,500円 △*7 BELK.first パーツ 10,000円
ポグネー
N05 Neo
韓国
830g
〜36ヶ月頃
(〜15kg)
25,000円
新生児インサート
5,500円
NO5 + 890g 29,000円 ◎*8
ORGA 860g 16,500円
ORGA+ 940g 28,000円 ◎*8
アイエンジェル MIRACLE 797g/751g*9 〜48ヶ月頃
(〜20kg)
19,000円〜*9 ◎*8 新生児パッド 5,500円
△*10

*1;横抱きを除く
*2;2020年11月Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの中の最安値価格(税込)。取り扱いない場合は公式HPの価格
*3;並行輸入品は除く正規代理店販売価格
*4;並行輸入品のみ
*5;ONE-S内のシリーズによる違い
*6:ONE−S専用切り替えベルトを追加購入すれば切り替え可能
*7;BELK.first パーツを追加購入すれば切り替え可能
*8;◎は抱っこ紐切り替えパーツがセットとして同封
*9;素材生地による違い
*10;取り扱いはあるがAmazonと比べ高価

【ヒップシート】 BABY&Meとミアミリー、ポグネー、アイエンジェルの違いを徹底比較 まとめ

仕様も価格も全部詰め込んだので、上の一覧表はゴチャゴチャしてしまいます。

結局BABY&Meとミアミリー、ポグネー、アイエンジェルの共通点と違いは、

ヒップシート4大メーカーの共通点と違い
  • 使用開始は4ヶ月、首が座ってから
  • 使用期限は、ポグネーだけが3歳15kg。残る3メーカーは4歳20kgまで
  • 巷で言われる台座の大小も、実はほぼない
  • 「軽いからおすすめ!」という意見も、赤ちゃんの成長に比べると誤差範囲
  • BABY&MeのBELK.以外は新生児期は新生児期用オプションが追加必要
  • 抱っこ紐切り替えベルトがセット販売のものも(ポグネーNO5 +、ORGA +、アイエンジェル MIRACLE)

このようにまとめられます。

そして各ヒップシートの魅力は

4大ヒップシートの魅力
  • BABY&Meは唯一の国産メーカー。日本人が日本人向けに作ったヒップシート
  • ミアミリーの魅力は肩の痛み解消の実績の高さ。台座下収納スペースは唯一ミアミリーだけ
  • ポグネーはサイレントファスナーを指名買いする人も。ミキハウスとのコラボも実績の証
  • アイエンジェルは価格が特に魅力

次の記事で、この表を使って使用時期や目的別に【貴方】にとって最適なヒップシートを選ぶ方法をまとめました。

ぜひヒップシート選びの参考にしてみて下さい。

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