過去記事で鼻水に適切に対処する必要性と、鼻水に対する最強の戦略は自分で鼻をかむこと。そして鼻吸い器の役目は、自分で鼻をかめるようになるまでのつなぎとして非常に大切という記事を掲載しました。
この記事では、実際の鼻水吸引器について、アナログ式からハンディ・据え置き型電動鼻吸い器まで紹介します。
ここで紹介するのはどなたも一度は店頭で見たことがあるのではないかと思うほど有名な2つの商品です。
こうすることで妙な圧のストレスから解放され、非常に効率よく吸えました。
因みに、鼻腔は鼻の穴は上向きにあると思われがちですが、耳の方向に、顔に対して垂直に走行しており、どんな吸い方であろうとこの角度を意識しながら吸うことが大きなポイントです。
ただ、このネラトンカテーテルは、無闇に使用すると鼻腔や上咽頭(鼻の突き当り)を傷つけてしまう可能性があるため、使用に際してはネットやテキストなどで、ある程度解剖構造を理解した上で、親御さんの責任において使用して下さい。
多くは感冒などの上気道炎で、これらの感染症が飛沫感染・飛沫核感染(咳や鼻水などを介して近い距離でも感染し得る)であることを考えると、過剰に考える必要はないものの、あながち否定は出来ませんね。
とにかく数百円と安いですから、取れればラッキーくらいで試してみてはどうでしょうか?
案外採れる時は抜群に取れます。
電動鼻水吸引器、鼻吸い器
電動鼻水吸引器/鼻吸い器の場合、据え置き型とハンディタイプがあり、価格帯もきれいに2つに分かれています。
電動鼻水吸引器/鼻吸い器 ハンディタイプ
まずはハンディタイプから見ていきます。ハンディタイプの中から有名な3製品を見ていきます。
どれも5,000円でお釣りが来るという点では揃ってますね。
まず【シースター Seastar ベビースマイル S-303】は後にお伝えするメルシーポットの販売元が販売しており、非常に有名ですが、口コミを見ますと、非常に使える!という声も多い一方で、「吸引力が弱い、すぐに壊れた」といった否定的な口コミも見られます。
壊れるのはともかく、粘い鼻汁はどんな器具でもある程度は仕方ないですので、風呂上がりに吸ってあげるなど親サイドの工夫でカバー出来る部分もあると思います。
否定的な見解もありますが、多くの方からは強く支持されていることから価値あるものだと思います。
実際Amazonの【鼻吸い器売れ筋ランキング】(こんなもののランキングまであるんだと個人的にはびっくりしましたが)の中で電動式では最高位(2017年4月8日現在 2019年2月上旬現在全体で5位です。1位はなんとより同じくベビースマイルの据え置き型メルシーポット S-503です。ハンディタイプの中では最高位)です。
次に【コンビ Combi 電動鼻吸い器 静かなのに残らずスッキリ!】ですが、ポイントはコンビ社によるものであること、静音性に特化した製品であることが特徴です。
吸引力については他の製品に較べて弱いという意見もありますが、吸引する時の音量はやはり静かで際立っているようですね。
「おやすみタイムにこっそりケアできる!」と謳っていますが、個人的には鼻汁は「寝る前に」しっかり取るべきであって、寝た後に起こさないためという部分を売りにするよりは、赤ちゃんや子どもが大きな音で怖がらないという意味の方が大きいのではないかと考えます。
純粋にコンパクトで使える!という口コミも見られます。
一方で吸えない、と☆1つのレビューも比較的目立ちます。
この当たりはハンディタイプの吸引器に共通することなので後ほど書きます。
最後に紹介するのが【Aidee(エイディー) バリキューBalliQ】ですが、実は口コミで一番安定した評価を受けているのが【Aidee(エイディー) バリキューBalliQ】です。
吸引力がやや弱いという意見もありますが、強く否定する意見は見られません。クチコミ数がまだ少ないという点では長期的な評価については経過を見ていく必要がありますが、隠れた名品と言えそうです。
→発売後時間も経過しており、Amazonでの口コミもある程度蓄積されてきました。
この機種についても吸引力が足りない、などの口コミも多く見られますね。
この3機種はいずれもハンディタイプで電池式ですので、持ち運び可能な部分が最大のポイントです。
ハンディタイプ吸引器の「吸えない」という低レビューについて 〜追記〜
アナログの口で吸う吸引器では、吸えなくてもそこまで酷く書かれていません。
一方で、1万円を超す、据え置きタイプでは吸引力もある程度備わっているためか、時に吸えないとのレビューもあるものの、総じて満足されているようです。
対して、ハンディタイプの吸引器については、ここで紹介した機種も含め、高く評価するものもありますが、同じ機種でもこっぴどく低評価のものも若干目立ちますね。
吸えないことが大きな理由なようです。
「吸引器を必要とする時には風邪を引いている時だから、粘い鼻水が取れない吸引器は不良品だ!」。このようなレビューが特に☆1つのレビューで多く見られます。
あまつさえ、吸引出来ないのだから返品を要求したが、使用済なので返品出来ない、と断られた対応に販売会社を激しく糾弾する口コミが、驚くことに複数あります。
粘度が高い鼻汁は、弱い吸引力では取れません。これはおっしゃる通りだと思います。
では、吸引力をただ上げれば、どんなに粘い鼻水でも取れるのでしょうか?
答えは、絶対にノーです。
なぜなら、鼻腔という唯でさえ狭い空間に、粘い鼻汁が溜まっている場合、閉じた空間となります。閉じた空間にいくら陰圧をかけたくとも、有る一定以上にはなりませんので、その奥にある鼻汁は取れません。
脱線しますが例えば、カロリーメイトゼリーなどのパックに入ったゼリー状のドリンクと、クーリッシュなどの同じくパックに入ったアイスを思い出して下さい。
ゼリー状ドリンクは、適度に吸いやすように、粘度を適切に計算されているはずです。
一方でアイスは、適度に溶かしながら、溶けたアイスを吸っていきます。
ゼリーは、中身が入った飲み始めは簡単に吸えます。しかしだんだん中身が減ってくると、指でパックを押さないと中身が吸えなくなります。
そして最後は少し中に残っていても、パックがべちゃっと潰れて、いくら吸っても吸っても中身はもう出てきません。
鼻水に話を戻すと、粘い鼻汁で鼻の後ろの穴(医学的には後鼻孔と言いますが)が完全にでなくとも狭くなると、吸っても吸っても吸い出せないパックと同じことになります。
或いは、あまりに粘い鼻汁をそのまま吸うことは、例えるならクーリッシュを溶かさずに吸おうとするようなものだ、ということです。
鼻を吸うには、鼻汁の粘度を下げること。適度に鼻水が柔らかくなることで吸引しやすくなり、その結果、開放された空間を維持することが出来ます。
耳鼻科を受診して「煙を吸って帰りましょう」と言われたことはありませんか?あれはネブライザーと言って微小化した薬液を鼻から吸うことで鼻水を柔らかくする効果も狙っています。
恐らくただ吸引圧を高めれば良いと考えている方だと、より上位の電動吸引器を使用しても吸えない、とボクは考えます。
粘い鼻水を柔らかくするスプレーを偶然見つけ、使ってみると大変重宝したので以下の記事としています。
電動鼻水吸引器/鼻吸い器 据え置きタイプ
だいぶ脱線しましたが最後に据え置き型を見ていきます。
据え置き型ではもうスマイルキュート、メルシーポットのどちらが良いか?という問題に尽きると思います。
様々な方が両者を比較した良記事を作られていますので、詳細はご自身で検索して頂くこととして、
共通点;
- 価格帯は1万円から1万5千円程度
- スペックもほぼ同様
相違点;お手入れ方法
- スマイルキュートは先端ノズルのみ
- メルシーポットは全体の洗浄が必要
その他ノズルの数も違うようですが、最近はノズルだけでも様々な製品が販売されており、若干のコストにさえ目をつぶれば特に問題にならないだろうと思います。
値段やスペックがほぼ同じですので、ボクは個人的にはお手入れ方法という非常に重要な部分で簡便なスマイルキュートに惹かれます。
電動鼻水吸引器、鼻吸い器 『スマイルキュートとメルシーポット どちらが良いか?』
Amazonの【鼻吸い器売れ筋ランキング】ではメルシーポット(あるいはその別種セット)がランキング上位を占めていて、スマイルキュートは後塵を拝しているようです。
しかし口コミをよく読むとメルシーポットもスマイルキュートも、多くは好意的な評価ですが、吸引力が低いという不満を持つ方が一定いることは変わらないようです。
ボクはスマイルキュートを推しますが、使い方の動画などをご覧になって、ご自身で使いやすそうな方を購入することをオススメします。
(メルシーポットの使い方の動画はこちら(YouTubeに販売元が動画をアップロードしています)。スマイルキュートの使い方の動画は公式動画がありませんが検索するとたくさん出てきます)
どちらの機種も多くの方にとって『もっと早く買えばよかった』と感じる方が多いようです。
そのくらいアナログ式では不満だった吸引力に差があるようですね。
電動鼻水吸引器/鼻吸い器のコストパフォーマンス
コストパフォーマンスとして考えた場合も、一見高い電動鼻水吸引器/鼻吸い器もかなり優れていると考えます。
キーワードは時間の節約と感染リスクの軽減です。
別記事にまとめたので参考にしてみて下さい。
追記
「スマイルキュートとメルシーポットはどちらが良いか?」という電動鼻汁吸引器を考える際に避けては通れない究極の問いをもう少し深く検証してみました。
結論としてはボクは手入れが楽なスマイルキュートを推します。
なぜそういった結論に至ったか。
そして電動鼻汁吸引器のコスパについても、ボクの周りのママ女医さんたちがなぜ据え置き型電動鼻水吸引器を買っているか?という観点で別記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
電動鼻水吸引器/鼻吸い器 『スマイルキュートとメルシーポット どちらが良いか』よりも
安いものでも3,000円、高いタイプで15,000円と最初は『たかが鼻水』に対して高いと思われていた方はボクも含めて多いと思います。
でもこうした様々なコストを考えると電動式の鼻水吸引器はあっさり元を取ってくれるだけではなく、十二分に上回るメリットを提供してくれるのではないでしょうか。
アナログ式でうまく吸えない場合には、病気になって赤ちゃんが苦しむよりは、また病気にまではならなくても赤ちゃんの安眠の対価として。
また時間の節約や隠れコストを考えたら、15,000円の価値は十分あるとボクは思います。
どっちが良いのか?と長く悩むよりはお子さんが鼻水で苦しそうにしている日々が続くなら、直感的に選んで早めに買ってあげれば良かったという声も多いですね。
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【メルシーポット S-503】
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↑メルシーポットはAmazon鼻吸い器ランキングで不動の1位です
各種ノズル先端は販売さており、いろいろなメーカーに適合するタイプも販売されています。
まずは本体を買って不満があれば改めて探せば良いと思います。
【透明シリコンオリーブ管 みえーる ロング(各社吸引器と合致】
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鼻水吸引器を徹底解説。口で吸うタイプからハンディ・据え置き電動吸引器まで まとめ
- アナログ式のもので吸えるようならアナログ式で
- アナログ式で困難なら電動式を購入する
- 電動式のうちスマイルキュート、メルシーポットで実は大きな差はないが、お手入れ方法に差がある
番外編として、ご家庭の掃除機に付着させ掃除機の吸引力で鼻水を吸うというアイデア商品を紹介します。
ボク自身は試したことはありませんが、例えばダイソンなど昨今のとんでもない吸引力で使うとどの程度鼻水を取れるのでしょうか?
ボクは知りませんでしたが、口コミによれば海外では標準的な方法で評判良いようですね。
どんな形であれ、鼻水のせいで安眠出来ずに困っている赤ちゃんが助けになれば幸いです。