こんにちは「とある医師」です。

『NHK Eテレ「すくすく子育て」愛情が伝わる!叱り方ほめ方』で学ぶ 子どもと真摯に向き合う方法


Image from page 98 of 'St. Nicholas [serial]' (1873) / Internet Archive Book Images

赤ちゃんや小さな子どもと過ごしていると楽しいですが、なんでこんなに言うことを聞かないのだろう?って思うこと多いですよね。

一方で、怒ることや叱ることは大切だと思いますが、「怒りすぎじゃないか?」「ちゃんと伝わっているか?」「もっと違う言い方があるのじゃないか?」など悩みも尽きませんよ。

そんな疑問に”応えて”くれるオススメの本、NHK「すくすく子育て」制作班 著『NHK Eテレ「すくすく子育て」愛情が伝わる!叱り方ほめ方』についてお話しようと思います。

NHK「すくすく子育て」制作班 著『NHK Eテレ「すくすく子育て」愛情が伝わる!叱り方ほめ方』の薦め

『NHK Eテレ「すくすく子育て」愛情が伝わる!叱り方ほめ方』はタイトル通りNHKのEテレで放映中の「すくすく子育て」という番組から派生した本です。

まずはこの番組について簡単にご説明しましょう。

番組は簡単に言うと、毎回あるテーマに沿って視聴者から質問や疑問点を集め、それに専門家の方々が『アドバイスを送る』という番組です。

[専門家]とは幼児教育や保育・教育に直接携わる先生や保育士さんたちで、毎回2名ほど登場してお話してくれます。

ボクとしては「アドバイスを送る」というところがポイントだと思います。
言葉のニュアンスになりますが、育児やしつけの疑問点に「答える」ではなく「応える」や「アドバイスを送る」という言葉がふさわしいのではないかと考えます。

NHK「すくすく子育て」制作班 著『NHK Eテレ「すくすく子育て」愛情が伝わる!叱り方ほめ方』 内容

NHK「すくすく子育て」制作班 著『NHK Eテレ「すくすく子育て」愛情が伝わる!叱り方ほめ方』は、そんな同名の番組を基にした本です。

まず構成として全部で3章に分かれています。
各章の内容が、

  1. ママ・パパの困ったを解決! 愛情が伝わる叱り方
  2. がんばらずに乗り越えよう! 子どものイヤイヤ・反抗期
  3. ”認める”ことで自身がつく! 子どもを伸ばすほめ方

となっており、各章ごとに、テーマに沿った具体的な疑問点を挙げ、各専門家が”応えて”くれます。

もうこうしたタイトルだけで「それ知りたい!」と思いませんか?

NHK「すくすく子育て」制作班 著『NHK Eテレ「すくすく子育て」愛情が伝わる!叱り方ほめ方』 特徴①

NHK「すくすく子育て」制作班 著『NHK Eテレ「すくすく子育て」愛情が伝わる!叱り方ほめ方』の特徴は何と言っても登場する専門家たちが「温かい」こと。

一番の醍醐味はここにあるとボクは考えます。

育児や児童・学童についての何かしらの専門家が単なる知識のみを提示するのではなく、親の苦しみや悩みを分かった上で「頑張れ」という応援メッセージと共に、温かい目線で専門家としての意見やアドバイスをしてくれます。

これは身に沁みます、ほんと。

教育のエビデンスとは


Scolding / christopheradams

科学や医療の世界で、エビデンスに基づくということが絶対真理のように叫ばれる昨今、「専門家の意見」のエビデンスレベルは比較的低く扱われることが多いです。

「エビデンスレベルが低い」とはつまり、あまり信頼性が高くないという意味です。つまり一部の’偉い’人はそう主張しているけど、本当に正しいと科学的には検証出来ていない、という意味になります。

逆に「エビデンスの高さ」とは例えば二重盲検試験という試験方法が最もエビデンスレベルが高いとされます。

マニアックな話ですがもう少し詳しくお話させて下さい。
二重盲検試験とは、前向き試験の1つで簡単に説明すると

  • 「条件が同じ人達」を集めて『よ~いドン』で、ある一方にはAという治療を、もう一方にはBという治療のみを行います。
  • そして数ヶ月から数年の経過後にAとBどちらが優れているか?その結果を解析する。

そんな方法です。

しかも例えばAの方が血圧が10下がった、生存率が10%改善したなど、数学的に意味があるほど違わなければ違いがあると評価されません。

少し考えれば分かりますが、これと同じことを教育で行うことは現実的に困難です。

例えば「1歳の赤ちゃんを多数集めて片方には粉ミルク、片方には粉ミルクにオリゴ糖を加えたものを飲ませて1年後の発育や病気にかかり易さ」を比較することは出来るかも知れません。

でもボクたちが悩むことって、叱り方だったり、ご飯の食べさせ方だったり、『ふとした日常の中の一コマ一コマの中』にあるんですよね。

そうしたことに二重盲検試験などのように大掛かりな実験など出来るはずもありません。
ではどうすれば良いか?
先人の知識や経験を頼るのが最善だと思います。

NHK「すくすく子育て」制作班 著『NHK Eテレ「すくすく子育て」愛情が伝わる!叱り方ほめ方』 特徴②

もちろん親や友人、特にママ友などの身近な人の意見も頼りになるでしょう。

でも、そうした場合「私の時はこんなことがあったけど、こう云う風に対処したよ」「そのうち大きくなったらイヤイヤ期も自然に過ぎるから、今は辛抱が大事」といったその人個人の体験に基づいた対処法が多いですよね。
口コミサイトなどでもたいてい個人的な体験談が多いようです。

それはそれでとても大切ですが、子育てや育児の大変さを十分知った上で専門の知識を持った人からのアドバイスもありがたいと思いませんか?

NHK「すくすく子育て」制作班 著『NHK Eテレ「すくすく子育て」愛情が伝わる!叱り方ほめ方』には例えばこんなことが記載されています。

  • 「2歳のかわいい子」と思うと、ワガママにも腹が立ちますが「家で恐竜を飼っている」と思えば、ちょっと気が楽になりますよ。
  • 「しつけ」をしているようで、「おしつけ」になっていることが多い。
  • 親としては、人の目も気になりますし、つい「しつけは早くしないといけない」と思いがちですよね。でも「はやく」よりも、ゆっくりとその子らしさ」を出せるようにした方が、結果的にはよいしつけになります。
  • ママは、子どもがイヤイヤ期だと困りますよね。でも、本当に困っているのは、子ども自身かも知れません。「こういうふうにやりたい」「こう主張したい」、でも、上手に出来ない・・・。「本当に困っているのはこの子なんだ」と子どもの立場で考えると、少し違って見えるのではないでしょうか。

これはほんの一例ですが、ボク自身読んでいて思わず『なるほど!』と膝を打ったほどです。

その場しのぎの対処法ではなく、子どもときちんと向き合うための俯瞰的な意見や考え方は寧ろ身近な人からは得られにくいアドバイスだと思います。

専門家の意見はエビデンスレベルが低く、「必ずしも信頼性が高くない」と書きましたが、あくまで科学的に立証されていないだけであり、それは決して「信頼性が低い」と同義ではありません。

ことしつけや教育についての先人たちの叡智は大いに頼りになると思います。

最後に

この本とボクが会うにはいくつもの偶然が重なっています。

普段から本屋で育児コーナーは見ることも多いですが、この本は今まで目にしたことがなく、偶然立ち寄った本屋で見つけた1冊でした。

テレビなどほとんど見ない生活ですが、たまたまつけた際に、面白い番組だなと思い、それから録り貯めて時間がある時に見ていたのが、そもそもNHK Eテレ「すくすく子育て」でした。

テレビを基にした本も普段なら絶対に買いませんが、元々の番組を観ていたおかげで迷うこと無く購入に踏み切れました。

このようにさまざまな偶然が無ければ出会っていなかった可能性もあるかも知れません。

偶然に感謝しつつ、改めてこの本を読んで良かったなと思います。

この本を読んだおかげで、個人的な感情で赤ちゃん・子どもに接すること無く、どっしりと余裕を持って接することが出来る気がします。

別記事で『いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55』という本を紹介しました。

あちらの本は育児や子育てにおけるエビデンスを基にした内容とされ、こうして聞くと専門家の意見と科学的なエビデンスどちらがすごいの?と思いがちです。

しかし、あちらの本も結局は科学的な論拠を背景にした集合知だと捉えれば、専門家の意見・経験と科学には共通するものがあるはずです。

「どちらが優れているか?」ではなく、「どちらからでも得られるものは学ぶ」という柔軟なスタンスで、何か少しでもためになることがあればラッキー・・・そんな風になれたらいいですね。

他にも実際にボクが読んで、「読んで良かった!」と心から提案出来る本を紹介します。

参考になれば幸いです。

 

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全てを手放しで称賛するのみではなく、非常に有名な書籍ですが、個人的な見解として批判的に紹介したものもあります。

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