こんにちは「とある医師です」。

『赤ちゃんや子供に絵本を読み聞かせることは良いことらしい』

これはどなたもご存知だと思います。

ただ、読み聞かせるって難しくありませんか?
難しいから敬遠して、絵本を読むのはお母さんの役目って、押し付けているお父さんいませんか?

今日はそんなお父さんお母さんにオススメの1冊『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』をご紹介します。

押し付けられているお母さんは、この本をお父さんに読んでもらって、今度から絵本の読み聞かせはお父さんもやってね!と言ってみるのもいいかも知れません。

赤ちゃん・子供に読み聞かせが大切な理由

Photo:What I read in 2012 By:poppet with a camera
Photo:What I read in 2012 By poppet with a camera

以前の記事で、赤ちゃんの育児や教育にまつわる不安や悩みを氷解させてくれるシリーズ「ニューズウィーク 0歳からの教育」をオススメしました。

妊娠中から、そして赤ちゃんを育てる上で非常に為になることがコンパクトにまとめてくれているありがたいシリーズです。
その中で読み聞かせに関連する部分を挙げれば、例えば

  • 親子のスキンシップが大事
  • 市場にあふれる知育玩具の評価はまだ定まっていない
  • 絵本や読書をお父さんお母さんが読み聞かせることが非常に大切

といった内容が書かれています。

赤ちゃんや子供にとって読み聞かせが良い理由としては、お父さんお母さんの声で読み聞かせることで

  • 赤ちゃんは安心感が得られ、
  • その中で親子のスキンシップにも、
  • 言語を学ぶ機会にもなって最適

ということでした。

ふむふむ。やっぱり絵本を読んであげるのが良いんだ

と、関心し、読んであげなくちゃ、と早速本屋さんダッシュ。

・・・そして情報の山に埋もれるはめになりました。

赤ちゃんや子供に最適な絵本を選ぶのは難しい

今まで知りませんでしたが、一口に絵本と言っても、世の中には数え切れないほどの絵本があるもんです。

年代別にも分かれているし、年代ごとにも無数にあります。
この中で、うちの赤ちゃんが興味を持ってくれそうな本はどれだ?と考えても、途方に暮れるばかり。

とりあえずその日は数冊何となく見やすいもの、カラフルなものを見繕って帰宅しました。
せっかく買ったのだから、と数日後にボクが絵本を読んであげられる機会があって、満を持して読んだわけですが・・・。

赤ちゃんに絵本を読んで聞かせるのは、簡単?

育児書にはこう書いてあります。

  • 抑揚をつけて、感情を織り交ぜて読んであげよう
  • 場面についての会話を織り交ぜて読んであげよう

乳幼児向けの本を買ったので、内容と言っても「物語り」と言うよりは、「ぴよ~ん」や「くっついた」「こんにちわ」といった簡単な単語、擬音語をとにかく繰り返すだけです。

感情を込めようにも、そもそも内容が深いものではありませんので、ちょっと厳しい気がします。
妻の様子を見てみると、なかなか上手いもので抑揚をつけて読んだりしていますが、どうもボクには難しい。

当然ですが、まだ幼い赤ちゃんですので反応はいまいちだったりします。
そうすると、一人相撲と言うか、恥ずかしいって思いが出てしまうんですね。

絵本を読んであげよう。とは言うけれど、どうも難しいな・・・。

そのうちこう考えてしまいます。

  • こんな簡単な単語を繰り返すだけの絵本に意味なんてあるの?
  • もう少し大きくなって、「物語り」がわかる歳になったら読んであげよう
  • それまではお母さんに絵本は任せてしまおう

要は言い訳ですね。

赤ちゃんや子供に絵本を読み聞かせるのは難しい

せっかく読んだ「ニューズウィーク 0歳からの教育」には赤ちゃんからでも読んであげることが大切と書いてあります。

でも試してみると絵本って読むのむちゃくちゃ難しいんですね。

ボクは正直侮っていたようです。

そうしていると偶然ある一冊の本がボクの目に止まりました。


松永 暢史著『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』という本です。

「将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!」がオススメな理由


Reading / ThomasLife

「将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!」という本はタイトル通り、読書量が全ての学習の礎になる、というお話で、

 

  1. 日本語の理解が深ければ学習も容易に飛躍していく。
  2. 日本語の理解を深めるために、言語のインプットが肝要である。
  3. 読書量を増やすことが最短であり、読書量を増やすことで知識や学習の土壌を育てることにつながる。

という内容です。

そしてこの本の凄いところは、読書量を増やすために、赤ちゃんに「読み聞かせ」が大事で「読み聞かせ」にも技量が必要だ、と喝破したところでしょう。もちろんその技量についても教えてくれます。

赤ちゃん子供への読み書かせ方

「技量」と言っても、感情の込め方・抑揚の付け方というアプローチではありません。
むしろ逆に、「一語一語はっきりと発音する」ことだ有効だ、と教えてくれます。

「昔々あるところに、お爺さんとお婆さんがいました」とさらっと読むのではなく、 「む・か・し、む・か・し、あ・る・と・こ・ろ・に、お・じ・い・さ・ん・と、お・ば・あ・さ・ん・が・い・ま・し・た」と読む。

お爺さん「と」お婆さん「が」いまし「た」』といった助詞や最後の音節をしっかり発音することで、言葉の連結への理解が深まるというわけです。

この方法の良い所は感情や抑揚に重点を置いていないため、どのような本でも対応出来るという点です。
また擬音語やストーリーの浅い絵本でも、読み聞かせることが出来ます。

そして、もう1つさらに重要な指摘があります。

赤ちゃんや子供が絵本や本に興味を持ってくれない理由は、その「読み方」にある

もう少し大きくなった子供の場合、読み聞かせようにも落ち着きが無かったり、興味を示してくれない。

なかなか読み聞かせが実践出来ない、と悩まれているお父さんお母さんも多いかと思いますが、この本はその原因を教えてくれます。

ボクたちが良かれと思って音読していても、実は早くて子供には全然聞き取れないということなんです。

英語のリスニングでも、ネイティブの早過ぎる英語はなかなか聞き取れませんが、ゆっくりした英語なら聞き取りやすい。

言語についての発達がまだ未熟な赤ちゃんや子供にとって、ゆっくり読んでもらった方が、耳に入りやすく、理解がし易いんだということですね。

確かに。強く思いました。

指摘されて初めて分かる逆転の発想で、ボクにとってはこの本も「目からうろこ」な1冊となりました。

赤ちゃんに、一語一語読み聞かせてみると

そして、早速一語一語はっきり発音しながら絵本を読んでみると、絵本の内容を問わず読むことが出来ます。

恥ずかしくないですし、抑揚やストーリーを気にすることなく、読めます。
さらに何より贔屓目でもなく、我が家の赤ちゃんの食いつきも良く、読み「聞かせ」られているようです。

読書・絵本の読み聞かせで、赤ちゃん子供の学力をグングン伸ばす方法 まとめ

  1. 赤ちゃんにとって、普通に読んだ場合、早過ぎて十分理解できない場合がある
  2. 一語一語はっきり発音することで、読み「聞かせる」事ができる
  3. 読み聞かせることで、絵本・読書に興味を持ち、読書量を増やすことが出来る
  4. 読書量が増えれば、すべての学習の礎である日本語の理解・上達の助けになる

読み聞かせの効果はなかなか目に見えるものではありませんので、直ぐに効果が出た!とは言えません。

しかし、

 

  • 絵本や本を読んであげたいけれど、難しいなと思っているお父さんお母さん
  • うちの赤ちゃん子供は本や絵本に興味を持ってくれないとお困りのお父さんお母さん
  • 赤ちゃん子供を想う全てのお父さんお母さん、ご家族

皆さんにオススメな1冊です。 これを気に、読み聞かせを始め、赤ちゃん子供さんに本の世界を楽しんでもらうきっかけとなれば幸いです。

【将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!】

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他にも実際にボクが読んで、「読んで良かった!」と心から提案出来る本を紹介します。
参考になれば幸いです。

 

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