こんにちは「とある医師」です。
過去記事で赤ちゃんや子どもにとって鼻汁を取ることの重要さと、睡眠時無呼吸症候群について、そして鼻汁への最適な対応は自分で鼻をかむことであると書きました。
鼻水吸引器は、自分で鼻をかめるようにになるまでのつなぎとして必須で非常に大切であるという記事も書いています。
また他の記事では鼻水吸引器の中で、口で吸うアナログ式からハンディ/据え置き型鼻汁吸引器までそれぞれの特徴をまとめました。
さらに、据え置き型電動鼻汁吸引器で圧倒的に有名なスマイルキュートとメルシーポットどちらが良いかという永遠のテーマについて合理的に結論を導いてみました。
手入れの容易さでスマイルキュートがお薦めというのがボクの結論です。
そんな鼻水吸引器についてですが、ボクの周りのママ女医さんが結構な頻度で据え置き電動吸引器を買っていることがわかりました。
子供の鼻水大変だよね、って話からどんどん繋がったのですが、直接・間接的な話を合わせると相当な確率と感じました。
そこで、一見高価でとても買えないとも思える電動鼻汁吸引器のコストパフォーマンスについて、ママ女医がこぞって電動鼻水吸引器を買う理由を紐解くことで解説し、鼻汁シリーズの締めの記事にします。
ママ女医がこぞって電動鼻水吸引器を買う理由
Maria using the nasal bulb syringe / oddharmonic
先に結論を書くと、ママ女医がこぞって電動鼻汁吸引器を買う理由は
- 病院に行くには時間が掛かるし、親子ともども感染症を貰ってしまう恐れがあることを肌感覚で強く認識
⇨可能な限り病院に行きたくない - 費用対効果を計算して、電動鼻汁吸引器を購入する方が総合的にコスパが良いと合理的に判断出来るため
なぜこうした結論となるのか、まずは前提から始めます。
ママ女医は鼻汁に適切に対処することが出来る
そんな赤ちゃんや子どもに対し、お母さんはとても敏感なアンテナを持っています。
でも、赤ちゃんや子どもの鼻水って、取っても取っても出てきます。
そのうち、鼻垂れ状態に慣れてしまうこともあるでしょう。
そんな鼻水も含めて、ママ女医の強みはなんと言っても身体のサインをキャッチして、すぐに対処出来ること。
様子を見ていいものか、対応する必要があるか。ある程度自己判断も対処も可能です。
おまけに自分で判断がつかない場合も調べる術を持っています。
玉石混交のネット情報から必要な情報を抽出出来ますし、論文やガイドラインを紐解くことも出来ます。
そして同僚や同級生を探せば小児科医や耳鼻科医の知り合いがおり、必要な情報を得ることが出来ます。
そんなママ女医ですので鼻水を取ることの医学的意義についてよく理解し、対応し易いのだと思います。
でも、いくら鼻水を取ることが大事だと知っていても、1万円以上もする据え置き電動吸引器を購入するにはまだハードルが高いようです。
1万円も出してでも購入に走らせる理由。それは以下の3つが挙げられます。
- 病院に「連れて」行くには隠れコストがいっぱい
- 時間の節約
- 感染からの回避
病院に「連れて」行くために必要なコスト
鼻水が出て、風邪の引き始めかも知れないから悪化しないように。熱が出て、耳が痛くて。鼻が詰まって苦しそうだから。熱があるから、下痢が続くから。
いろいろな理由でお子さんを病院に「連れて」行きますよね。
さて、赤ちゃんや子どもを病院に連れて行く時のコストってなんでしょうか?
医療費と思った方もおられるでしょう。でも医療費は一般的には少額か無料であることが多いと思います(行政区分により違います)。
実際、地域によっては医療費が掛からないがために「コンビニ受診」が増えて、医療機関が逼迫しているとはよく聞く話です。
ですので、医療費のみを考えると比較的少額です。
では、他にどのようなコストがかかるでしょうか。
病院に「連れて」行くことの隠れコスト 共働きの場合
ママ女医にも多く当て嵌まりますが、共働きの場合、連れて行くには仕事のやりくりが必要になります。
その結果、半日休暇などを取得すると当然得られるはずの賃金が得られません。
本来得られるはずだった給料。これも隠れコストですよね。
半日分だとして、少なくとも数千円にはなるでしょう。
有給休暇を使うにしても、有限である有給を消費するという意味ではコストが発生しています。
病院に「連れて」行くことの隠れコスト 休日/専業主婦/育休中
働いていても休日を利用して連れて行くことも多いでしょう。また専業主婦や育休中の場合、得られるはずの賃金という形では発生しません。
でも、病院に連れて行く時間は本来のんびりしたり、家事をする時間だったはずです。
病院に連れて行くための時間。これが大きな隠れコストです。
病院受診にはこんなに時間がかかる
いざ病院を受診する場合、準備と移動に相応の時間がかかります。
親が仕事をしていた場合、仕事の調整も大変ですし、病児保育の手配など、山積みです。
さらに小児科も耳鼻科も混んでいる事が多く、せっかく朝イチで受診しても診察を受けるまでに結構待たされることもザラですよね。
昨今は予約制・呼び出しシステムを導入しているクリニックも多いですが、時間節約よりは待機時間を有効利用出来る、という側面の方が強いですね。
せっかく病院に行ったのに、、、
軽症であり喜ばしいことですが、心情的には病院に連れて行った甲斐があったなと感じるのは、鼻吸引でがっつり鼻水を吸って貰った時ではないでしょうか。だったら
⇨家で効率よく吸う事のできる電動鼻汁吸引器に速攻で辿り着く。
これがママ女医の発想なんですね。
もう一つ、ママ女医が電動鼻汁吸引器に飛びつく大きな理由があります。
それが感染からの回避です。
病院は感染リスクがいっぱい
病院を受診するのは何かしらの症状で困っている時ですよね。
その中にはインフルエンザを始めとした感染性疾患を患っている方も多いでしょう。
軽症が多い小児科や耳鼻科では尚更です。
皆さんも待合で咳をコンコンしている人に囲まれると、何か伝染りそうだなと感じたことは有ると思います。
実際、熱があるからインフルエンザかも知れないと危惧して病院を受診したところ、「待合室でインフルエンザを貰った」何てことも容易に起こり得る話です。
さらに、赤ちゃん子どものみならず、連れて行っている親にも感染暴露のリスクがあります。
ママ女医は職業柄、こうした感染についても敏感です。
可能なら待合室で無闇に他人様から感染症を貰いたくない(勿論自分が感染源にもなりうるわけですが)というのは誰もが抱く感覚ではないでしょうか。
感染リスクという意味では、もう1点、電動ならではのメリットもあります。
電動鼻汁吸引器のもう1つの感染回避のメリット
鼻汁吸引式には電動と口で吸うアナログ式があります。
口で吸うアナログ式は価格も安く、非常にお手軽です。
ですが、口コミを見ますと吸った親が伝染ってしまうというレビューも散見します。
鼻水が出る原因となる感冒などの上気道炎の多くが飛沫(核)感染、接触感染であることを考えると、鼻水を吸うという行為により親が感染症を貰うことはありうる話だと思います。
対して、電動鼻汁吸引器だと手入れを怠らない限りは、こうした感染リスクは回避出来ます。そういう観点からも、
⇨電動鼻汁吸引器に辿り着く
ママ女医がこぞって電動鼻水吸引器を買うには理由があった! まとめ
Bug blowing his nose / Chris and Kris
電動鼻汁吸引器を使うことでこのようなメリットがあります。
- 病院に行かずに済む⇨働いて得られるはずだった給料を失わずに済む
- 病院に行かずに済む⇨何時間もの節約になる
- 病院に行かずに済む⇨親子ともども、二重に感染から回避出来る
最後に
ママ女医が電動鼻汁吸引器を購入する理由を書いてきました。
電動鼻汁吸引器にかかる初期費用は比較的安いメルシーポットで約11,000円。
「鼻水を吸うのに1万円とは高い・・・」。誰しも思われると思います。
でもよくよく考えると、電動鼻汁吸引器を購入することで病院に行く機会が減れば、こうした恩恵を受けられます。
何より、読んでいて感じていると思いますが、いずれもママ女医に限らず、どなたにとっても等しく当て嵌まる内容です。
ただママ女医の場合、(軽症の場合には)病院受診のコストパフォーマンスが時間的にも金銭的にも悪いと感じ、親子ともども感染症を貰うリスクを強く意識しているため、極力病院に行きたくないというの肌感覚を強く持っているんだろうと思います。
そして費用対効果を計算して、電動鼻汁吸引器を購入する方が圧倒的ににコスパが良いと合理的に判断しているんですね。
こう考えると、一見初期費用が高いですが、電動鼻汁吸引器買った方がお得かも?!と思えないでしょうか。
皆様にとって参考になれば幸いです。
追記
ママ女医が、ではどの機種を購入しているか?については、サンプル数は少ないですがスマイルキュート、メルシーポット、ピジョンのどれかを購入しており、特に偏りはありませんでした。
ボクのように細かくどれがベストか?!なんてネチネチ考えず、とりあえず良さそうなものを口コミを見ながら適当に買ってみたようです。
小さな不満はあるかも知れませんが、家で鼻水が吸えるという絶対的なメリットに対し、あっても不満は小さく問題にはならないという感想のようです。
明確な優劣がつきにくく、ちょっとした好みもあるでしょうから口コミやランキングを参考にして選んでみて下さい。
【ベビースマイル メルシーポット S-503】
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【スマイルキュート KS-500】
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【透明シリコンオリーブ管 みえーる ロング 【各社吸引器と合致】】
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スマイルキュートKS-500とメルシーポットS-503以外にも評価の高い電動鼻水吸引器を紹介します。
【ピジョン 電動鼻吸い器】
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【【医療機関使用モデル】 ELENOA エレノア 0歳児から使用可 痰吸引も可能】
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ELENOA エレノアは、【医療機関使用モデル】と銘打っており、吸引力に満足されている口コミも多いですね。
若干高めですが、吸引力に期待する方は検討されては如何でしょうか。
【鼻水吸引器 ベベキュア bebecure】
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鼻水吸引器 ベベキュア bebecureは、一部ブログなどでは取り上げられていますが、まだ値段は高く口コミ・レビューは少なめです。
スマイルキュートKS-500とメルシーポットS-503、ピジョン電動鼻水吸引器の方が安く、評価も安定しているので現段階で敢えてこの機種を選ばなくても良いのでは?と個人的には考えます。