こんにちは「とある医師」です。

鼻汁吸引器の写真
clearing baby's nose / keeping it real

電動鼻汁吸引器といえばスマイルキュートとメルシーポット。
そう思えるほどの2大巨塔ですよね。

ネット上にはスマイルキュートとメルシーポットどちらが良いか比較した記事も多くあります。ただ、吸引力の数字を細かく比較したり、取扱いの違いを網羅的に比較する一方で、どちらが良いかというところまでは結論を出していない記事が多い気がします。

この記事では、もう少し踏み込んでスマイルキュートとメルシーポットは「どちらが良いか」の比較論に合理的な結論を出したいと思います。

先にこの記事の結論を書くと、

  • 少しでも手間を減らしたい方⇨スマイルキュート K-500がお薦め
  • 家事もばっちり問題なしの方⇨メルシーポット S-503も選択肢

というのがボクの考えです。

尚、ここでは最新のスマイルキュート K-500とメルシーポット S-503を比較しています。

スマイルキュート K-500とメルシーポット S-503の違いを検証

赤ちゃんの鼻を強調する写真。鼻水を取ることの意味を想起させる写真
Not happy about the nose / jessicafm

ではスマイルキュート K-500とメルシーポット S-503の相違点を考えていきます。

まずどちらも据え置き型電動鼻汁吸引器です。

次に違いを考えていきます。

スマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503の違いで比較される項目は

  • 価格
  • サイズ・重量
  • 吸引力、吸引圧調整
  • 使用方法
  • 手入れ方法
  • ノズルの数

といったところでしょうか。順に検証していきます。

スマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503 価格の違い

2019年3月上旬現在Amazonでの販売価格はスマイルキュート KS-500が15,800円、メルシーポット S-503が11,800円となっています。価格差は4,000円ですね。

これは後に説明するノズルの数や、どちらを選ぶのが良いか?という問題に関わって来るので、後ほどまた検証していきます。

スマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503 サイズ・重量の違い

スマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503のサイズと重量を細かく比較して優劣をつけている記事も見かけますが、ボクはこれらは無視して良いと思います。

一応書くと、スマイルキュート KS-500の方が若干大きく、約1,500gあり、メルシーポット S-503は約800gという違いがあります。

それ故メルシーポット S-503の方が取り回しが良いですねと、お薦めの理由としている方もいます。

しかし、携帯するなら800gの違いは大きいかも知れませんが、据え置き型の場合、大きさやサイズは他の違いに比べ、どちらを買うかの根拠としては薄いと思います。

スマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503 吸引力の違い

同じように吸引力を「kPa」という単位まで細かく比較し、どちらが吸引力が高いか、と検証している方もおられます。

またスマイルキュート KS-500は圧調節が可能なのに対し、メルシーポット S-503は圧調節が不可能なので、圧調節したい方はスマイルキュート KS-500がお薦めという記事もあります。

しかし、実際に使用する場、両者の圧力差は、鼻水が吸える吸えないに影響するほどの差ではないです。また圧についても基本的には最大圧で強すぎることもありませんで、圧調節は多くの場合不要だと思います。

従って、スマイルキュート KS500とメルシーポット S-503の吸引力や圧調節についても無視しても良いと思います。

スマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503 使用方法の違い

メルシーポット S-503はノズルを鼻のあてがいスイッチを入れるだけで非常に簡単。
対してスマイルキュート KS-500は圧調節をしたり、ホースを折り曲げるひと手間が必要。

だから、機械の操作に自信がない方はメルシーポット S-503がお薦めという人もいます。

でも、上に書いたように圧調節は基本的に不要ですし、ホースにしても折りたたんでパッと離すだけですので、難しい操作は不要です。

「スマイルキュート 使い方」などで検索して頂ければ簡単に動画を探す事も出来ます。

口コミを見ても操作が難しいことを理由に低評価にしているものは見つけられませんでした。

つまり、どちらを買うべきかと考えた場合、使用方法の違いについても無視して良いと思います。

スマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503 手入れ方法の違い

スマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503の手入れの方法には大きな違いがあります。
まずメルシーポット S-503は全体を洗う必要がありますが、分解と組み立てが簡単であることが特徴です。
対してスマイルキュート KS-500は基本的には洗浄は先端部分のみで、必要時に全体を洗うという違いがあります。
この違いはスマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503どちらを選ぶのが良いか?を考える上で重要なので他の面と合わせてまた後で検証します。

スマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503 ノズルの違い

スマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503のノズルにも若干違いがあります。
スマイルキュート KS-500は鼻の入り口に充てがうタイプのノズルに加え、やや奥にまで届くロングタイプのノズルも含まれています。
対してメルシーポット S-503の基本セットには鼻の入り口に充てがうノズルのみのパッケージです。
下に載せるようなロングノズルは別途販売しており、概ね650円で販売していますし、最初からロングノズルがセットになったものも販売しています(同時期Amazon価格で12,420円)。

もう少し長いものが欲しい時には、スマイルキュート KS-500その他のメーカでも使える、各社共通使用可能なロングノズルも販売されています。

また鼻水が取りにくい原因として、とにかく鼻水が粘いためもあります。
そんな粘くて取らない時に、鼻にシュッとスプレーすることで劇的に鼻水を取りやすくするスプレーもあります。

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スマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503 違い 小括

ここまでをまとめると、スマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503の違いについては重量・サイズ、吸引力、圧調整の有無、使用方法については大きな差はなく考慮に入れる必要はない
違いは金額と手入れ方法とノズルの数とまとめられます。
ではこの違いをもう少し深く検証してきます。

スマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503 違いを深く検証

赤ちゃんの鼻水の写真
Snot nose remote lovin' bebe boy! #baby #cord #remote #boy #instagood #enjoyingthesmallthings / MsMimiSmeeks

まずノズルの違いと金額についてまとめ直します。

基本セットのノズルに違いがありますが、ロングノズルはとても有用だと思いますので、ここでは揃えて考えます。
つまり、販売価格はスマイルキュート KS-500が15,800円と変わらず、メルシーポット S-503はロングノズルセットだとが12,400円となり、まだ3,500円ほどの差がありますね。

スマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503 手入れの違いはとても大きい

最後に手入れの違いについて検証します。
先程、メルシーポット S-503は全体を洗うことが出来るし、分解・組み立ても非常に簡単。
対してスマイルキュート KS-500は基本的には洗浄は先端部分のみで、必要時に全体を洗うという違いがあると書きました。

手入れの違いは選び方にどう影響するのでしょうか?

スマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503 手入れの違いがもたらすもの

メルシーポット S-503全体を分解して洗って、組み立てる事自体は確かに簡単かも知れません。

でも、実使用上は分解・洗浄のあとに「乾燥」という工程が必要です。

どのページにも目立っては書いていないけど、実際にはこの乾燥がやっかいです。
器械なのでしっかり乾燥させねば故障の原因となるかも知れません。

1日に1度なら、自然乾燥でも大した手間ではないかも知れません。でも電動鼻汁吸引器を必要とする時って赤ちゃん子どもが鼻水でトラブルを抱えている時です。

このような場合、日に何度も吸引器の出番が来ることもあるでしょう。「さっき洗ったばっかりで乾いていないのに・・・」という事態も起こりかねません。

対して、スマイルキュート KS-500は基本的には先端部分のみの洗浄で良いので、洗う手間も乾燥の手間もメルシーポット S-503に比べかなり楽だと思います。

大切な赤ちゃんや子どものためなのだから、乾燥だろうが何度でもきちんと出来る、という方もおられると思います。
そうした方は手入れ以外では大きな差はなく若干でも安いメルシーポット S-503の方が向いているのかも知れません。

でも、手間は少しでも省きたいという場合には、スマイルキュート KS-500の方が向いていると思います。

そうでないと、夜寝る前や出かける前に赤ちゃん子どもの鼻水に気がついても「『洗うのが面倒だから』今日は吸わないでもいっか」という言い訳になってしまわないでしょうか?

これはメルシーポット S-503にしたが故にその活躍場面が減る、つまり本末転倒となります。

忙しい家事の合間に少しでも手間を減らすために、また電動鼻汁吸引器の使用にためらいを生じさせないために。
スマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503の差額として3,500円ほどが必要ですが、価値のある違いだとボクは考えます。

スマイルキュートとメルシーポットどちらが良い?かの比較に合理的な答えを出す まとめ

鼻水を想起させる犬の鼻面の写真
Dog Lick - A Creative Commons Image / liveoncelivewild

ここまでをまとめると、

  • スマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503の重量・サイズの違い、吸引力、使用方法はあまり考慮しなくても良い
  • スマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503の違いは手入れ方法と金額
  • 少しでも手間を減らしたい方⇨手入れの容易さが価格差を上回るスマイルキュート K-500がお薦め
  • 家事もばっちりの方⇨メルシーポット S-503も選択肢

いろいろ書き連ね、手入れの容易さでスマイルキュート KS-500に軍配としましたが、スマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503どちらか一方が圧倒的に優れているということはありません。

現に、Amazon鼻吸い器ランキングでは長らくメルシーポット S-503が1位を維持しています。
スマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503の違いを理解した上で選択さえすれば、どちらを購入しても満足すると思います。

何よりも、スマイルキュート KS-500とメルシーポット S-503どちらかが良いかと検証しているブログの記事で、機種を問わず「買って良かった」「早く買えば良かった」という感想を述べている方が多く、満足度が高いことを物語っている気がします。

いずれの電動鼻汁吸引器にしても、本体価格は決して安くありませんが、赤ちゃんや子どもの鼻水もすっきりし、夜も快眠が得られます。
さらに病院に行く機会が減ってお母さんお父さんの時間も節約出来るますし、その他にも隠れコストを考えると、十二分に元は取れると思います。

この辺りは別記事にまとめたので参考にしてみて下さい。

赤ちゃんや子どものことで悩めるお母さんお父さんの参考になれば幸いです。

以下に今記事で紹介した2機種、メルシーポット S-503とスマイルキュート KS-500の他にも、ピジョンなどの電動鼻水吸引器を紹介します。

明確な優劣がつきにくく、ちょっとした好みもあるでしょうから口コミやランキングも参考にして選んでみて下さい。

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スマイルキュートKS-500とメルシーポットS-503以外にも評価の高い電動鼻水吸引器を紹介します。
ピジョンもエレノアも結構高評価でどれを買ったら良いか迷いますね。

【ピジョン 電動鼻吸い器】

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ピジョンも先端のみを洗浄するタイプです。若干小型で高評価のレビューも多いです。
スマイルキュートKS-500とメルシーポットS-503の間の価格帯で絶妙な位置づけです。ピジョンブランドですので安心感は抜群ですね。

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ELENOA エレノアは、【医療機関使用モデル】と銘打っており、吸引力に満足されている口コミも多いですね。
若干高めですが、吸引力に期待する方は検討されては如何でしょうか

【鼻水吸引器 ベベキュア bebecure】

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鼻水吸引器 ベベキュア bebecureは、一部ブログなどでは取り上げられていますが、まだ値段は高く口コミ・レビューは少なめです。

スマイルキュートKS-500とメルシーポットS-503、ピジョン電動鼻水吸引器の方が安く、評価も安定しているので現段階で敢えてこの機種を選ばなくても良いのでは?と個人的には考えます。 

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