こんにちは「とある医師」です。

Photo:posture.baby By:Dreaming in the deep south
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過去何度かべビーチェア アップライトについてその素晴らしさをまとめてきましたがボクの家で、そして我が子がアップライトを使用し始めて1年程度経過しました。

その間、アップライトを使っていて良かったと何度も感じました。

しかも、特段構えてアップライトのことを考えていたのではなくふとした瞬間や変哲もない出来事の中で、自然にアップライトのおかげだな」。こう感じる瞬間が数多くありました。

前回までのレビューでも、「長期使用での違い」といった部分は今後見ていく必要があると書いておりました。
1年経過したことで、長期使用というわけではないですが、改めてレビューしてみようと思います。

また前回記事になんとアップライト作製元の豊橋木工さんからコメントを頂きましたので、それについてもユーザー目線で書いてみようと思います。

最後にアップライトとよく目にする機会の多いストッケ トリップトラップの対比論も個人的な見解であることをお断りした上で書いてみようと思います。

アップライトを1年使用して初めてわかったこと

アップライトを使用して1年以上が経過しました。

ハイハイをして、離乳食を食べていた我が家の赤ちゃんも、今では元気に歩き、何でも食べられるようになっています。

成長したおかげで変わったこと。

変化はもちろんたくさんありますが、その大きな変化の1つに「外食」があります。
外出する機会が増えたため、徐々にですが子どもも連れて外食出来るようになりました。

そして外食のおかげで、思っても見なかったアップライトの良さを実感出来ました。
家で使うベビーチェアなのに、です。

ベビーチェアなのになぜ「外食」?と思われた方もおられると思います。
それを今から説明していきますね。

「外食」でわかったアップライトの凄さ

外食といっても勿論何処にでも行けるわけではなく、赤ちゃんが食べられるものを提供して貰えるお店に限られますが、逆に言えばそういったお店には、赤ちゃん用の様々な椅子が用意されています。
椅子は、よく市販されているようなべビーチェアや、座敷上で使用するタイプのもの、大人用の椅子に載せる形で使用するもの、机にぶら下げる形のもの。
ショッピング・モールのフードコートやチェーン店から、ホテルのレストランまで。
自分が知らなかったようないろいろなべビーチェアを、短い時間ではありますが数多く試すことが出来ました。
そして不意に感じたこと。
 我が子の行儀が良かったわけじゃなくて、アップライトのおかげだったんだ

ということです。
親としては素直に喜べませんが・・・。

なぜアップライトが凄いのか

普段ボクも親バカ目線が抜けず、どうも我が子のあれこれを過大評価しがちです。
その1つに、うちの子は行儀が良いな、という点がありました。

何でも食べるし、あまり食事中に暴れたり、立ったりせず、大人しく食べるので、よしよしうちの子は行儀が良い、と感じていたわけです。

しかし、外食の機会が増えてくると、どうも落ち着きなく行儀よくしない場面も見られるようになりました。
最初は「周りが新鮮なのかな」とか「子どもだもんね、そういったことくらいあるだろう」「機嫌が悪いのかな、眠たいのかな」くらいに思っていたんですが、どうもそればかりではないようです。

そうした目で見てみると、落ち着きない場合には幾つか共通点がありました。

  1. 窮屈そうに座っている場合
  2. 姿勢が安定していない場合です。

そしてそうした観点から家でアップライトに座っている様子を見てみると全く窮屈そうにしていないし、本当に姿勢が安定しています。

特に背中の伸びは、とても赤ちゃんとは思えないほどで、いつ見ても感動すら覚えるほどです。

姿勢の安定には、背板の弯曲とやはり足台が効果的なのかなと感じます。
足をバタバタするような「地に足が着かない」状態ではなく、文字通り「地に足が着いた」状態で座る。

購入前に

  • 「足がつく姿勢はそしゃく、食事に大きく関係しているのでは」

と感じていたことへの、自然な回答が得られたというわけです。


また足台が地に足に付く状態を維持するためには子どもの成長に合わせて、座面と足台の高さの調整が必要です。

何度か行いましたが、工具不要でネジの調整だけで済んでしまいます。

おまけにこんなに簡単なのに全くグラつきがありません。

アップライト使用の際にハーネスが必要が否か?という問題

前回記事ベビーチェア決定版。断然おすすめはアップライト!口コミ&レビューにボクが、赤ちゃんが小さい時期はハーネスが必要だと記載していたところ、なんと大変光栄なことに製造元の豊橋木工の方からコメントを頂きました。
簡単に言いますと、
  • 製造者の意図としてはハーネスは不要なようデザインされていること
  • 現行のベビーシートで赤ちゃんが抜け出す場合、より小さいサイズのものを無償で提供して下さる
とのことです(但し、公式HPには特別そのような記載はないようで、個別に問い合わせが必要なのかも知れません)。
ただ、頂いたコメントの中では、ベビーシートから抜け出せたお子さんは大変体が柔らかくてと、書かれていましたが、我が家の赤ちゃんが特別体が柔らかいと感じたことはありません。
そして使用開始時から現在に至るまで、ベビーシートから自力で抜け出すこともあります。
むしろ1歳半を超えた頃からなんとダイニングテーブルで体重を支えながら、自分で椅子に登って、ベビーシートの中に座っていたこともありました(さすがにそれを見た時には危険だから止めるよう言いましたが・・・)。
ここからは完全に私見ですが、製造者の方からすれば自立で抜け出すことがないよう、安全面から考えられているのかも知れませんがユーザー目線からは「別に抜け出せても良いのでは?」と感じております。
寧ろ完全に抜け出せないことを目指すと、赤ちゃんを必要以上に窮屈にさせる可能性もありますし、椅子なので快適に座らせてあげたいとボクは感じています。
ただ飛び出して落ちてしまっては元もこうもないので、赤ちゃんが小さくて安定しない期間はハーネスを用いることで、安全性を担保したいという気持ちからボクはハーネスを使用していました。
縛り付けるというより、必要以上の遊びが生まれないようにする、というイメージです。
しかし、ハーネスを使用していたのは赤ちゃんが小さい、非常に短い期間だけで、体が安定してからは全く使用していません。
ですので、皆がハーネスが必要だ、という体裁で記載していたボクの理解が浅かったということになります(後日元の記事も訂正予定とします)。
ベビーチェアに乗せても常に親が観察し、安全に気配りすることは当然親の義務ですし、抜け出したり行儀悪くしないようしつけを行うのも親の責務では、と考えていますが、皆様はいかがお考えですか?

アップライト製造元の気配り

ベビーシート無償提供のお話もそうですが、製造元の豊橋木工のHPを拝見すると、如何に姿勢を大事に考えておられるか、特に背板へのこだわりを垣間見ることができます。
背板の絶妙な弯曲のおかげで、「赤ちゃんの癖に」というと語弊があるかも知れませんが、赤ちゃんながら背筋をピンと伸ばして凛々しく座っている姿は、何度見ても感動してしまいます。
小学校時代に、背筋を伸ばして椅子に座るコツとして、「握りこぶしを背中に入れるイメージ」と教わったことを、ボクは赤ちゃんの座る姿を見てふと思い出しました。
そして、豊橋木工さんのHPは随時更新されています。
ボクが購入を検討していた時期からも内容がアップグレードされており、今後も期待できそうです。

ストッケトリップトラップとアップライトの違いについて

Photo:Comparing... By:ericaxel
Photo:Comparing... By ericaxel

購入前に比較したストッケのトリップトラップは、何度か友人宅で使用している様を見たり、実際に座らせてもらいました。


ですので、1年使用したアップライトとトリップトラップをあくまでボク目線ですが、比較してみました。その結果、

  • アップライトの方が背中の弯曲がきちんと張り出し、腰を支え安定させられる

と感じました。
ストッケトリップトラップもアップライトも、赤ちゃんが使用するときにはべビー用オプションと組み合わせて使用します。
  • ストッケトリップトラップ;ベビーセット
  • アップライト;ベビーシート

という名前でオプション販売です。


ストッケトリップトラップのベビーセットの場合、背板と前方のシートとがセットになっており、一方アップライトの場合、ベビーチェア本体の背板を利用して、前方のガードのためにベビーシートを設置し、前後に調整出来るようになっています。

足場がついているのは両者共通です。
ストッケトリップトラップのベビーセットだと、赤ちゃんの体格や成長に合わせて前後の空間を調整出来しにくいのに対し、アップライトのベビーシートの場合、座るたびに調節することが出来る、という違いがあります(勿論ストッケのベビーセットでも座布団やクッションなどさらなるオプションを用いて調整は出来ますが)。

つまり、赤ちゃん側をベビーチェアとベビーセットに合わせなくてはならないストッケトリップトラップだと、べビーチェアと赤ちゃんの間に空間的「遊び」が生まれ易いと感じました。

実際そのためストッケトリップトラップではふんぞり返るような「悪い姿勢」も猫背のような姿勢も取ることが出来ます。

アップライトだと、背板とベビーシートに嵌まるような形に自然に収まりますので、背伸びのような姿勢は取ることは出来ますが、基本的には芸術的に背中が伸びてます。
ストッケも使用上はそこまで問題にならないでしょうが、Amazonの口コミ欄を見ていても、不良品、組み立て時の不備、がたつきなどの不具合の他にも、遊びが大きくて安定しないと書かれている方もおられますね。

  • 「6か月の娘ですが普段からのけ反るのが好きで、この椅子に座らせたらやっぱりすぐにのけ反り、サイドの木の部分に後頭部をぶつけて泣きました。  
  • たしかに姿勢よく座れるような気はしますが、6か月ではまだちいさくてベビーセットの中で体がゆらゆら左右に振れて頭がちょうどサイドの木の部分にぶつかる高さでした。

ストッケの評価を落とすような書き方になってしまいましたが、ボクの真意はアップライトの方がボクの考えには合致していることを強調したいという点にあることをどうかご理解下さい。

勿論、アップライトに対する不満をお持ちの方もおられると思いますし、ストッケトリップトラップで大満足と感じている方も圧倒的に多数おられるわけですので、そのような方にとってボクの記載で、ボクの理解が浅いことが原因で不愉快に感じた方がおられましたら申し訳ありません。

アップライトを1年使用して初めてわかったその凄さ、レビュー まとめ

まとめとなりますが、とにかくアップライトは座った時の背中に注目することで、使用中背筋がピンと伸びて、大変安定して座ることが出来ます。
おかげで、落ち着いてきちんと食事が出来ますし、一緒に食べているボクたちも叱ったり注意に忙しい、なんてことがなく、心穏やかに過ごすことが出来ます。
ベビーチェアに迷っている方、アップライトの情報が不足して、不安な方の少しでも参考になれば幸いです。
また時間が経過すれば、レビューを追加していきたいと考えています。

ベビーチェアシリーズ、特にアップライトシリーズは合計4つの記事になりました。

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