Blue Air, Stuttgart Airport / Andrei Dimofte

こんにちは「とある医師」です。

ブルーエアの空気清浄機を買いたい!と思った時、価格コムやAmazonなどで販売価格や口コミを調べる方も多いでしょう。

そして機能・性能と価格を総合的に判断しますよね。

価格を調べる方法は簡単ですが、「wifi」やら「オートモード」やら機能がいろいろあって、適用床面積が違うモデルも販売されており、機種ごとの横断的な比較が難しいことに気がつくのではないでしょうか。

個人的に、ブルーエア公式HPを見ても、各機種についての記事はあっても機種ごとの比較がし難いと感じていました。

この記事の目的は、比較しにくいブルーエアのラインナップを横断的に比較して自分に合った1台を選ぶことです。

(注意:主に個人の備忘録としての意味合いがあります。可能な限り正確なデータに基づいているつもりですが、不明な点はご自身でもご確認をお願い致します)

現在の価格ではという限定条件ですが、この記事の結論を先にまとめます。

ブルーエアのおすすめは
  • 『センサー機能』を絶対使用⇢⇢⇢Classic iシリーズ
  • 『センサー機能』必須の人以外⇢⇢⇢Blue Pure 231

どうしてこうした結論になるか?について以下に書いていきます。

Classic 280iやBlue Pure 221は製造中止

ちなみにClassic 280i、480iなどやBlue Pure 221は製造中止となり、以下Blue Pure 221はBlue Pure 231と読み替えて頂いて大丈夫です。
Classic 280iと290iは搭載されるフィルターの違いのみですので、全て280i⇢290i、480i⇢490iと読み替えて頂いて大丈夫です。

リビング・ダイニングのベスト・バイを選ぶ前の前提条件

まずこの記事では一般的な家庭のリビング・ダイニングとして12畳から25畳程度を想定しています。

その上で予算と性能から最適なブルーエアを選ぶ方法を考えていきます。逆に、

  • 非常に広い/狭い部屋で使用
  • サイズ感を重視
  • 予算が限られる
  • カラーバリエーションを重視

といった条件下でどのブルーエアを選ぶか?について、そもそもブルーエアのラインナップはどうなってどう違うの?という方は下記関連記事もご覧下さい。

またこの記事は適応床面積・推奨フロア面積、CADR、「wifi」、「オートモード」、『センサー機能』などの用語が出てきます。

(一応簡単に書いておきますと、「wifi」単独だと、外部から本体をスマホアプリで操作することが可能。そこに『センサー機能』が加わると、本体周囲の空気環境を察知・測定してモニタリングや、それに合わせ「オートモード」が使用可能)

空気清浄機選びに非常に重要な用語ですが、不安な方はぜひ用語の解説記事もご覧下さい。

ブルーエアラインナップのまとめ

まず過去記事からの表を再掲します。

スペックについて比較表にしたものです。

ブルーエアラインナップ一覧表

wifi オートモード カラバリ
Sense+
△*1
6色
Classic
ホワイト
Classic i
Blue Pure シリーズ *2

*1;別途Blueair Awareを購入すれば使用可能
*2;プレフィルターが複数色で展開

続いて、空気清浄機に求める最大の目的は何か?それは空気をキレイにすることに他なりません。

空気清浄機の能力である適用床面積・推奨フロア面積とCADR、そして販売価格を一覧にしたのがこちらです。

適用床面積・推奨フロア面積とCADR、そして販売価格一覧表

CADR
(煙)
CADR
(ホコリ)
CADR
(花粉)
適用床面積
㎡/畳数
推奨フロア
㎡/畳数
定価*1 実売価格*2
Sense+ 120 140 150 32㎡
20畳
18㎡
11畳
59,900円 38,900円

クラシックシリーズの一覧表

Classic CADR
(煙)
CADR
(ホコリ)
CADR
(花粉)
適用床面積
㎡/畳数
推奨フロア
㎡/畳数
定価*1 実売価格*2
205
180
200
41㎡
25畳
26㎡
16畳
54,780円 47,562円
280i 65,780円 52,977円
405
280
300
55㎡
33畳
40㎡
24畳
71,280円 59,664円
480i 82,280円 72,371円

 Blue Pureシリーズの一覧表

Blue Pure CADR
(煙)
CADR
(ホコリ)
CADR
(花粉)
適用床面積
㎡/畳数
推奨フロア
㎡/畳数
定価*1 実売価格*2
411 105 120 22㎡
13畳
15㎡
9畳
19,800円 14,939円
221
350
77㎡
47畳*3
50㎡
30畳
*4 24,473円
231 64㎡
39畳*5
42,900円 37,462円

*1,2;いずれも税込価格。実売価格は2019年11月下旬のAmazon価格を記載
*3、4;現在HPでは公表されていないが過去HPでの数字を掲載。価格も旧モデルで定期販売していないため未掲載
*5;CADRが同一にも関わらず適応床面積のみ相違する理由は不明

ごちゃごちゃしているので、実使用で必要な推奨フロア面積と実売価格でまとめます。

推奨フロア面積と実売価格ごとのブルーエアラインナップ

推奨フロア面積
㎡/畳数
商品名 実売価格
9畳 Blue Pure 411 14,939円
11畳 Sense+ 38,900円
16畳
Classic 205 47,562円
Classic 280i 52,977円
24畳
Classic 405 59,664円
Classic 480i 72,371円
30畳
Blue Pure 221 24,473円
Blue Pure 231 37,462円
44畳
Classic 605 85,998円
Classic 680i 93,645円

リビングに適した候補を選ぶ

ブルーエアには掲載したように大小様々なラインナップを誇りますが、この中からリビングに適したものを選んでいきます。

Blue Pure 411とClassic 605/Classic 680iはリビング用としては対象外に

まずスペックも販売価格も飛び抜けた最上位Classic 605/Classic 680iについては一般家庭のリビング用としてはオーバースペックかつ巨大なため候補から外します。

また実使用環境である推奨フロア面積が若干狭いBlue Pure 411も、とても素晴らしい空気清浄機とは思いますが、リビング用としては候補から外します。

Sense+はClassicと実は同等

sense+という機種が時代錯誤で残念な気持ち
sorry / hoyden about town

次にSense+の扱いを考えてみます。
Sense+の特徴としてはカラーバリエーションを含むデザイン性と、「wifi」対応がセールスポイントであったと思います。

歴史的には2015年12月にSense+は発売(日付についてはプレスリリースが出典)、2016年11月にClassic iシリーズ(当時のシリーズ名称としてはClassic)が発売されました。

スタイリッシュさと「wifi」を売りにしていたSense+ですが、Sense+の「wifi」は単独では『センサー機能』を持ちません。

一方後発のClassic iシリーズ(当初はClassicという名称でしたが、現在はClassic iシリーズとして販売)は『センサー機能』内蔵でフラッグシップモデルという位置づけでした。

定価もSense+が58,860円に対しClassic iはエントリーモデルのClassic 280iですら約7万円でした。
実際には先行発売していたSense+は売価が5万円程度まで下がっており、実売価格で2万円の違いがあり、訴求力はあったと考えられます。

しかし2018年11月に転機が訪れました。

従来Classicとして販売されていた「wifi」+『センサー機能』をもつものをClassic i、そして『センサー機能』を省き「wifi」のみとしたものをClassicとして新たに発売されたのです。

結果、Sense+とClassicは、「wifi」を有する点で実は同等ということになりました。
一方でCADR=空気清浄機としての能力はエントリーモデルのClassic 205ですら1.5倍ほど優れています。

Sense+の役目は終わった

さらにClassicシリーズの発売時にClassic iも280i/480i/680iはそれぞれ定価が約1万円/1.5万円/3万円値下げされました。

2019年11月下旬時点ではSense+とエントリーモデルのClassic 205は実売価格で8,000円ほどの違いですが、敢えてSense+に4万円も出せるなら8,000追加して1.5倍空気清浄能力が優れたClassic 205を買う方がコスパが良いと考えます。

あるいは若干1割程度性能は落ちますが、Blue Pure 411は半額以下、下手をすると1/3程度の値段で買えますので、Blue Pure 411を1台あるいは思い切って2台購入する方が有益だと個人的には考えます。

もちろんデザインやカラーバリエーションが特徴的なのでインテリアを鑑みる場合はその限りではありません。

従って、前置きが長くなりましたが以下はClassic 205・405/Classic 280i・480i、Bule Pure 221/231の3シリーズで検討してみます。

前提として、機能について簡単におさらいしておきます。

ブルーエア ラインナップ機能まとめ
  • 『センサー機能』も「wifi」機能もないBlue Pure 221/231
  • 「wifi」のみを有するClassicシリーズ
  • 「wifi」に加え『センサー機能』を有するClassic iシリーズ
  • Blueair Classic 205/405と280i/480iは、空気清浄機としての機能は全く同一

Bule Pure 221/231の違い

混乱の源となるためBule Pure 221とBule Pure 231の関係についてここで述べておきます。現在Bule Pure 231のみがHPでは掲載されていますがAmazonを始め市場にはBule Pure 221も流通しています。
両者の関係は空気清浄機としての機能は同一で内包するフィルターに違いがあるとボクは考えています。ちょうどClassicとClassic iの関係に似ていますね。
従って以下はBule Pure 221/231と記載しますが、価格については最安値で購入出来るBule Pure 221の実売価格で検討したいと思います。

追記 Bule Pure 221は販売終了

とうとうBule Pure 221は在庫も尽きて、流通から消えてしまいました。
代わりにBule Pure 231がかなりお安くなりました。

ブルーエアをスペックで選ぶとClassic iかBlue Pure 221/231二者択一

魅力的な2つのうち一つを選ぶことをイメージさせる写真
Now that's what I call Cake ! / Clive Varley

Classic 205・405/Classic 280i・480i、Bule Pure 221/231の3シリーズのどれを買うかを考えるキーワードは「wifi」と『センサー機能』、そして実売価格です。
冒頭で述べた結論を再掲すると
ブルーエアのおすすめは
  • 『センサー機能』を絶対使用⇢⇢⇢Classic iシリーズ
  • 『センサー機能』必須の人以外⇢⇢⇢Blue Pure 231

と個人的には考えますが、以下にその理由をまとめます。

「wifi」が不要の場合はBlue Pure 221/231

「wifi」が不要の場合、自ずと『センサー機能』も不要ということになりますが、この場合空気清浄機の能力と価格で選べば答えが出ます。

最上位Classic 605/Classic 680iを除き、実は空気清浄機としての能力を示すCADRはBlue Pure 221/231が最も高く、圧倒的に安いという驚異的な現象が起きており、Blue Pure 221/231以外に迷う余地はありません。
(Blue Pureシリーズのシンプルさ所以だと思います)

『センサー機能』が必須の場合

逆に『センサー機能』が必須の場合は、Classic iシリーズ以外にはありません(ClassicシリーズにBlueair Awareを併用する方法もありますが、価格を考えると全く不毛です)。

使用する部屋の大きさと予算でClassic 280iか480iを選択して下さい。

では『センサー機能』は必須ではないけど、「wifi」は必要な場合はどうでしょうか?

「wifi」がどの程度必要かによって、

  • 必須
  • 興味はあるけど、金額次第

に分けて考えたいと思います。

「wifi」が必須な場合

これはSense+を外した以上、Classic i/Classicのどちらを選ぶかと言い換えることが出来ます。

Classicシリーズが後発で販売された当初はほぼ定価販売されており、一方で先行発売されていたClassic iシリーズが値下がりしており概ね同等の実売価格でした。

その後両者値下がりが進み、候補となるClassic 205/280 iとClassic 405/480 iの価格差は5,000円と13,000円ほどになっています。
(2019年11月下旬現在)

部屋の広さによってそもそもClassic 205/280 iとClassic 405/480 iどちらを選ぶかによりますが、高いお金出してまで『センサー機能』はなくて良いから安いClassicで良いのでは・・・と考えがちですよね。

でも結論を出すのはもう少し待って下さい

理由はこれから考える、「wifi」にも興味はあるけど金額次第というケースで述べます。

「wifi」には興味はあるけど、金額次第の場合

「wifi」には興味はあるけど、金額次第という方はに大抵の場合ClassicでもClassic iでもなくBlue Pure 221/231を断然お薦めします。

3つを整理しますと「wifi」を持たないBlue Pure 221/231と、「wifi」のみをもつClassic、そして「wifi」+『センサー機能』を有すClassic iという位置づけです。

 

商品名 実売価格 推奨フロア面積
㎡/畳数
wifi センサー機能
Blue Pure 221 24,473円
30畳
Blue Pure 231 37,462円
Classic 205 47,562円 16畳
Classic 280i 52,977円 16畳
Classic 405 59,664円 24畳
Classic 480i 72,371円 24畳

実売価格とスペックを合わせた表にするとはっきりしますが「wifi」の有無で一気に値段が上がります。

しかも、数字は省略していますが空気清浄能力=CADRを反映させた推奨フロア面積で言えば、圧倒的にBlue Pure 221/231が優れています。

具体的に言えばBlue Pure 221は「wifi」がない代わりにClassic 205より空気清浄機としては2倍程度優れています。そんな「wifi」機能による差額はなんと23,000円。

同じく「wifi」なしのBlue Pure 221と「wifi」付きのClassic 405ですがBlue Pure 221の方が空気清浄機としては1.2から1.3倍程度優れているにも関わらず差額はなんと35,000円。

ちなみにBlue Pure 221は23,000円程度で購入可能です。
これだけの差額を払ってまで「wifi」が欲しい方はどれほどおられるのでしょうか?

「wifi」は莫大な追加コストが必要

「wifi」には空気清浄機能力の大きな低下を許容しつつ莫大な追加コストが必要と言い換えることが出来ます。

これだけ金額差がある中でClassic/Classic iを求める場合はつまり「空気清浄機の性能やコスト」<<「wifi」や『センサー機能』という構図になります。

逆に言えばこの構図に気が付かなくてはなりません

「wifi」単独でも莫大なコストが必要なわけで、「wifi」をつけるならもう少し(相対的に)追加して『センサー機能』内蔵のClassic iを選択する方が合理的だとボクは考えます。

換言すると「wifi」が必須な人はClassic iシリーズが相対的にコスパが良いです。
こう考えるとClassicシリーズの出番はないと個人的には考えます。

改めてBlue Pure 221/231のコスパは驚異的

「wifi」『センサー機能』といった目を引く機能はなくシンプル。空気清浄機本来の能力が圧倒的に高く、かつ驚異的にコストパフォーマンス抜群のBlue Pure 221/231をボクは断然お薦めします。

ちなみにBlue Pure 221/231は推奨フロア面積が30畳と非常にハイスペックになっており、我が家はそんな大きな部屋じゃない・・・と腰が引ける方もおられるかも知れません。

しかし空気清浄能力の良さにデメリットは全くありません。

通常ハイスペックだと躯体本体のサイズが比例するケースが多いですが、Blue Pure 221/231はClassic 205/280iと比較しても直方体と立方体の違い程度ですので心配ご無用です。
(サイズの違いなどは前記事に詳述しましたので気になる方はご覧下さい)

  • 『センサー機能』が必須▶Classic i
  • 『センサー機能』は価格次第だが「wifi」が必須▶Classic i
  • 金額によっては「wifi」も▶莫大なコストを許容出来ればClassic i
  • それ以外のほとんどの人▶Blue Pure 221/231

リビング・ダイニングに最適なブルーエアのベスト・バイを選ぶ方法 まとめ

以上から上に述べたまとめを書き直します。

リビング・ダイニングに最適なブルーエアのベスト・バイを選ぶ方法 まとめ

「wifi」『センサー機能』重視か、コスパ重視かで分類

①「wifi」『センサー機能』が【必須】な場合、

  • 『センサー機能』が『必須という方はClassic iシリーズ
  • 「wifi」は【必須】だけど、追加コストまで払って『センサー機能』は要らない、という一見Classicシリーズ向きの方も、実はClassic iシリーズ

②「wifi」に興味はあるけど、価格と相談という場合

  • 「wifi」の付加価値のためにはBlue Pure 231もう一台買えるほどの追加コストが必要なことを知った上で、敢えて買うならClassic iシリーズ

【結論】リビングで使用するブルーエアは、『センサー機能』が必須な方のみClassic iシリーズ。その他の場合Blue Pure 231が圧倒的にコスパが良い

最後に

ごみごみした書き方になってしまいましたが、逆に言えばこのように細々した条件に当て嵌まる場合のみ、Classic iシリーズを選択するのが合理的と言えるかと思います。

Classicシリーズについては、せっかく新発売されましたが、現段階では個人的には選ぶに合理的な場面がないと考えます。

今後販売価格が低下し、価格的なメリットが出て来た場合には改めて再考したいと思います。

そもそもフィルター式を選択したのがシンプルに手間を掛けずに空気を綺麗にしたいという邪なボクにとって、空気清浄機は常時稼働させるべきものですし、性格的にも細々と調節することは出来ません。

そのため外部からOn/Offや強弱を操作出来る「wifi」は不要です。勿論そのオプションである『センサー機能』も同様に不要です。

従って、シンプルに空気清浄機の能力もはっきりと優れ、コスト・パフォーマンスが圧倒的に良いBlue Pure 231が多くの場合ベスト・バイであるとの考えに変わりはありません。

一方でネット上には「wifi」や『センサー機能』を称賛するレビュー記事や口コミも多く見受けられます。

『センサー機能』で出来ることは確かに多いですし、IoTとしても技術の進歩であり大変興味深いことには異論はありません。

ですので、ご自身で欲する機能と上記コストとをきちんと把握した上で判断されると良いと思います。

この記事が読者の方のリビング・ダイニングのベスト・バイを選ぶために役に立てば幸いです。

リビングで使用するブルーエアとして多くの場合Blue Pure 231がベスト・バイとしました。

従来ベストだったBlue Pure 221と231の違いについてはフィルターの違いによるものです。

実際にBlue Pure 221を使用した感想など、気になる方は下記をご覧下さい。

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