
The Court of Disney Captains / jdhancock
こんにちは「とある医師」です。
少年ジャンプの発売日が待ち遠しく、あのコンビニは早く販売する!という情報を聞きつけては発売前に駆け込んで、店頭に並んだジャンプをむさぼるように読む。
小学校や中学高校時代、そんな経験ありませんでしたか?
ボクは中学から高校、大学生になっても漫画にはどっぷり浸かっていました。
お金なんてとんとなかったあの頃よくやっていたのは、漫画喫茶に行ったり、なけなしのお金を持って古本屋さんを巡って安い古本を探したり。。。
ただ、大人になって働き出すと他のことに忙しくて、なかなか機会が作れないんですよね。
しかしKidle版など電子書籍で漫画を読むという技を覚えてから漫画熱が急激に沸騰してしまってます。
この記事では願わくば、もう一度まっさらな気持ちで読みたい!と思った作品のみを紹介しようと思います。そんな中でも
- 完結していること
- 伏線や展開を「綺麗」にまとめていること
- 一気読み必至の面白さがあること
選んだ理由はこの3つです。同一作者では1作品のみを選んでいます。
昨今はAmazonのみならず楽天やなんとYahoo!ショッピングでも電子書籍が購入出来る便利な世の中になりました。
電子書籍の場合、全くかさばらないという大きなメリットの代わりにほぼ割引がありません。
お値段重視なら、中古本をまとめ買いすると、衝撃的な価格でお安く購入出来ますのでぜひご利用下さい。
その後も完結済みの面白い漫画を探し続け、「このマンガがすごい」✕完結済み=最強であると考え、歴代「このマンガがすごい」ランクインした中から完結済みの漫画だけを集めた記事を作りました。
膨大な量となったので2016年〜2020年度版、2010年〜2015年度版に分けています。
こちらの記事もぜひ参考にしてみて下さい。
それでは、ボクが独断と偏見で選んだ漫画を順不同で紹介します。
うしおととら 全33巻+外伝1巻

随分前の本なのでご存じない方も多いかも知れません。あるいは名前は知っているけど、絵が好みじゃないからという理由で「読まず嫌い」の方も多いのではないでしょうか。
ボク、この漫画凄い好きなんですよね。
劇画調の画風ですが、とにかく”熱くて純粋”な作品です。
うしおととら あらすじと魅力
少年「うしお」の実家の蔵に封印されていた一匹の妖怪、「とら」。そしてそのとらを封印していた神具「獣の槍」。
とある縁でうしおがとらを解放したことから、「うしお」と「とら」、「獣の槍」の物語が始まります。
魅力あるキャラクター
まず、シリアルな面とコミカルな面を持つうしおととらですが、作品を盛りたてるのがキャラクター。
人間も妖怪も非常に多くキャラクターが登場しますが、みな活き活きとして描かれています。必ずファンになるキャラクターが出来る事でしょう。
基本的には「人間 vs. 対峙する妖怪」という構図ですが、人 対 妖怪という単純な構図、安易な勧善懲悪とするのではなく、人間も妖怪もそれぞれが葛藤を持ち、また親子関係で大いに悩み成長する様を描くなど、生きとし生きるもの全ての悲哀や葛藤、成長をダイナミックに描ききっています。
収束するラスト
エピソードごとにショートストーリーが完結する形式で、それぞれが深く大変面白いですが、話が進行するに従い、現在と過去との関係が明らかになり、そして物語は収束していきます。
長編ですが、最初から作者はここまで見越してストーリーを練っていたのかと唸るほど、終盤にかけて一気呵成に収束していく様は圧巻です。
1巻の初版が1990年、最終33巻発売が1996年と既に20年以上前の作品ですが、その魅力は全く色褪せていません。
古本ならまとめ買いでもお得にゲット出来るかも知れません。紙媒体でお探しの方は、こちらのリンクへどうぞ。コミック版、文庫版、愛蔵版いろいろ揃っています。
藤田和日郎 他のおすすめ作品
作者の藤田和日郎氏は他にも多数出版しています。
一作はよくてもその後の他の作品はいまいち、ということも往々にしてありますが、藤田和日郎氏は独自の「暑苦しさ」とストーリーテラーを融合させて傑作をその後も送り出しています。
からくりサーカス、月光条例なども読み応え十分でおすすめです。
この他にも、「黒博物館」 という作品が2016年「このマンガがすごい」第2位に輝いています。
時代を超えて愛され続けている作家さんですね。
カペタ 全32巻

カペタ あらすじと魅力
曽田正人氏の作品です。
氏の作品は非常に『熱い』のが特徴ですがご多分に漏れずカペタも熱いです。
カペタ少年がひょんなことで「ゴーカート」の世界に触れることから物語は始まります。
ゴーカートに乗る喜び。走る喜び。そんな喜びを知りゴーカートに興味を持つカペタ少年ですが、次第に走るのみではなく、「誰よりも早く走る」そして「レースに勝つ」ことに喜びを見出していきます。
しかしチームや家庭事情など、幾つもの壁がカペタの前に立ち塞がります。
そんな壁を、誰よりも早く走りたい!という気持ちと周囲の協力を得つつ、乗り越えていく。そんな成長譚です。
つい応援してしまうカペタの情熱
ただ早く走りたいという気持ちで、ここまでヒトは熱くなれるのか!
いつの間にか一読者の自分も熱くなっていることに驚かれることでしょう。
カペタがあの手この手で知恵を振り絞り、ライバルたちに追いつけ追い越せと邁進する様はひたすら真っすぐで、思わず「行けっ行けっ!」と応援してしまうほどのめり込んでしまいます。
周囲の友人たちにオススメして面白くなかったと言われたことありませんし、寧ろ同僚医師にも「続きが読みたくて、仕事に支障が・・・」と文句を言われる始末です。
うしおととらの熱さは純情、対してカペタの熱さは情熱と言えば良いでしょうか。
情熱を忘れやすい大人に、情熱とは何か?改めて思い出させてくれる作品です。
カペタは電子書籍も通常コミックと、超合本版というヴァージョンがあります。内容は一緒ですが、巻数が異なりますし、時期によってはどちらかのほうが割引があることもありますのでぜひお値段を見比べてみて下さい。
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曽田正人 他のおすすめ作品
曽田正人氏も昔から非常に高いクオリティの作品を生み出し続けてくれる傑物の1人です。
今回はcapetaを挙げましたが、個人的には消防士の卵が命をかけてレスキューに向かっていく「め組の大吾」という作品を何度も何度も読み返し、そのひたむきな姿に素直に感動したことがきっかけで曽田正人氏の作品を愛読するようになりました。
capetaよりも短いですが、ストレートに熱く感動させてくれる作品です。
また他にも孤独な女性バレリーナ昴スバルの軌跡を辿るシリーズもあります。
曽田正人氏の作品は、「熱くたぎる感動」を味わいたい方におすすめです。
昴スバルには続編も出ています。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 全23巻+番外編1巻

機動戦士ガンダム THE ORIGIN あらすじと魅力
いわずと知れた機動戦士ガンダム。
作品のバリエーションが多いガンダムですが、本作はなんとアニメ機動戦士ガンダムのキャラクターデザインにも携わった安彦良和氏による完全コミック化です。
コミック合計1000万部を超すメガヒット作品です。
原作アニメや小説では、比較的さらっと流されていた時代背景や、
こんなエピソードごとの隙間を埋めながら、物語を再構築していきます。
機動戦士ガンダム THE ORIGINの魅力
初期ガンダムに慣れ親しんだ世代も、今はもう完全に大人、いやその更に上の世代に突入しているでしょう。
そんな大人でも大丈夫です。
幼いころの興奮を思い出させてくれながら、大人になった今のボクたちを満足させてくれるクオリティーで、ガンダム好きの方は必読です。
ただガンダム好きの方がこの作品を知らないはずはないわけで、寧ろこれまでガンダム全般を敬遠されていた方はこれを機会に手に取られてはいかがでしょうか。
新世紀エヴァンゲリオンの世界観とは少し違いますが、エヴァ好きにも満足してもらえる骨太の作品です。
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海猿 全12巻

海猿 あらすじと魅力
映画化された作品ですので大人の方でしたらご存じの方も多いことでしょう。
海上保安官 仙崎大輔の物語です。
海上保安官として新米の仙崎ですが、巡視船「ながれ」に乗船し、救助活動に当たる中で様々な海難事故に遭遇します。
違法入国船、プレジャーボート、フェリー難破そして飛行機事故。
ヒーローではないからこその魅力
ドラマや映画でも大ヒットしましたが、伊藤英明演じる仙崎は一言で言えば、最初から「ヒーロー」として描かれていました。
映画のように短い時間の中で盛り上げるには、ヒーローのような人物設定の方が描きやすいのだと思います。
ただ原作の仙崎大輔は、出来損ないで、どちらかと言えば情けない一人の青年として描かれています。
そんな仙崎青年が、海難事故など様々な事態に遭遇し、成長していきます。
「極限状況でのヒトとは何か、自分の正義とは何か」を悩み、選択する。
そして「自分の選択した結果」についてもまた、悩んでいく。
真摯に問いかける主人公 仙崎大輔の姿を通して自分の価値観にも問いかけてくれる作品です。
12巻と非常に短いですが内容は濃く、何度読んでも胸を熱くさせてくれる作品です。
ちなみに、文句なしに格好いいヒーロー仙崎の映画シリーズもボクは大好きでした。
鋼の錬金術師 全27巻

鋼の錬金術師 あらすじと魅力
エドとアルの2人の兄弟。
とある想いを胸に、2人は禁呪に手を出します。
しかし、想い虚しく禁呪は失敗し、それのみならず代償として兄は四肢を、弟は全てを喪います。
非常に溶け込みやすい画風とキャラ設定で、肩肘張らず読むことができます。
「等価交換」というモチーフの凄さ
鋼の錬金術師の作品が素晴らしいのは、錬金術という仮想の設定に「等価交換」という概念を導入していることでしょう。
秤にかけるのは「人の業」であったり、「生命」であったり。
己の倫理観であったり、身体の一部であったり。
命の尊さのみならず宗教観、人種、科学、人間の欲望。
人間が生きる上で避けてはならないものを、その壮大なスケールの話の中に自然と織り込み、物語は進んでいきます。
きちんと終わったからこその読後感が最高
人気作では時折、エピソードを継ぎ接ぎして無闇に冗漫化した作品も見受けられます。
そんな中、この『鋼の錬金術師』は圧倒的なスケールと濃度を保ったまま、27巻という適度な長さに凝縮させて終焉を迎えます。
その世界観をもっと長く堪能したい、終わって欲しくない。
正直に言えばもっと長編化してもらいたかった物語りではあります。
しかし、27巻できちんと閉じたから、この作品はとても真摯に物語に向き合った証とも言えるのでしょう。
紙媒体でお探しの方は、コミック版と完全版があります。
お得に集めたいなら中古本をどうぞ。
BECK 全34巻
BECK あらすじと魅力
1巻の表紙に何故か犬(BECK)がメインで描かれていますが、犬のお話ではありません。
コユキという素朴で平凡な中学生が、竜介という非凡な友人、そして音楽に出会います。
音楽、バンドを通じて成長するコユキの物語り。
BECKは凡人の物語り
主人公コユキの成長譚。
文字にすると簡単にまとめられてしまいますが、絵柄とシナリオが非常に素直で、コユキに限らず、キャラクターの喜怒哀楽がすんなりボクら読者にも入ってきます。
また単なるバンド結成→バンド活動のいざこざ→成り上がって行くと、安易なシナリオではなく、恋愛やコメディ要素、シリアスな葛藤ももちろん出てきます。
漫画なのに音楽が聴こえてくる
そして何よりBECKの魅力は「音楽」。
音楽やバンドの漫画と言っても、観るものですから、もちろん「音」なんて聞こえてきません。
でも、物語が進み、とあるライブのワンシーン。
ライブ音楽が頭に浮かんできます。
ボクは音楽の才能なんてありませんし、バンドを組んだ経験もありません。
そんなボクにも声を聞かせて、感動を与えてくれる『BECK』。
貴方も「音楽」を聞いてみて下さい。
読み進めるうちに、きっと貴方の胸にも響くことでしょう。
お得に集めたい方は中古本をどうぞ。BECKはコミック版と文庫版があります。
今日から俺は!! 全38巻
今日から俺は!! あらすじと魅力
2019年にドラマ化され大注目だったためドラマをきっかけに知った方も多いでしょう。
今日から自分は〇〇になる!
こう宣言したこと、どなたにもあると思います。
主人公三橋と伊藤が選んだのは、偶然ふたりとも「転校をきっかけにヤンキーになる!」ということでした。
世にヤンキー・不良漫画は数ありますが、この漫画が他の一線を画すのは、ゴールがないことです。
不良漫画というと誰が一番ケンカが強いだとか、不良高校や地域のトップになることを目指したり、暴走族であれば縄張り意識が主に語られます。
そうすると自然と喧嘩や暴力シーンがメインになってきますよね。
今日から俺は!!の魅力はなんと言ってもキャラクター
その点、『今日から俺は!!』の主人公三橋の目標は、ワガママに過ごしたい一点張りで、ヤンキーはその目的にとって、便利だから。
ヤンキーなら威張れる、というびっくりな発想です。
卑怯でも勝つ!を最上の命題に掲げ、ただワガママに日常を過ごす三橋ですが、愛嬌があって、素直で全く憎めないキャラです。
対する伊藤は硬派で真面目。己にまっすぐであるために、道を進んでいったらヤンキーになったという感じでしょうか。
どんどんキャラクターが新登場するという作品ではなくて、寧ろ限られたメンバーの中で日常を描いていくんですけど、そのメンバーが素敵です。
理子ちゃんに今井・谷川コンビに途中から中野も加わり、いい味出しています。
猪突猛進型の今井を三橋がおちょくる姿の描かれ方は天才的で、笑わない人がいたら見てみたいというレベルです。
また理子も非常に魅力的に描かれていて、ボクにとって理子は青春の偶像と言えますね。
ギャグ漫画という範疇でも語れるのでしょうが、シリアスとコメディーを織り交ぜた作品です。そして終盤の三橋のカッコよさは半端ないです。
物語が終了=三橋たちが卒業するのは、非常に寂しかったです。
初版が1989年ともの凄く時間を経た作品です。
1巻当たりはまだ粗さの目立つ画風ですけど、徐々にデフォルメされた画風に変化していき、自然とそんな画風や昔っていうことを忘れさせる面白さがあります。
ドラマは観たけど原作はまだ、という方はぜひ読んでみて下さい。
作者の西森博之氏の作品としては他にも有名なものもありますが、自分にとって原点のこの作品が今でも一番好きです。
また西森氏は最近小説も発表されていますね。三橋ちっくな登場人物が描かれていて、嬉しかったです。
大ブレークした実写化ドラマのDVD・Blue rayもだいぶお安くなっていますね。
(なぜかYahoo!では電子書籍版の取り扱いはありません)
沈黙の艦隊 全32巻 文庫版全16巻

沈黙の艦隊 あらすじと魅力
一隻の原潜が、世界の安全保障に一石を投じる。
原子力潜水艦「やまと」が独立国家として宣言する!
最初はさざ波であったその波が、海江田艦長の力を得、大きな津波をなり世界を巻き込んでいく。
そんな荒唐無稽とも言える物語です。
ただ、読み進めていくうちに、それがまんざら荒唐無稽ではない事実に気がつきます。
沈黙の艦隊の迫力は荒唐無稽なリアルさ
【原潜】対【原潜】の息つく間もない戦闘シーン。
さまざまな立場の人間が真摯に行う演説。
潜水艦についての圧倒的なリアル感。
全て魅力を発しています。しかし
安全保障とは何か。国とは何か。人類とは何か。
やまと国の元首、海江田が描くその夢に、次第に読者も惹かれていきます。
絵空事、そう片付けるのは簡単です。
でも、こんな現実があっても良いんじゃないか。そう思わせてくれるもう1つの冷戦戦記です。
政治不信が叫ばれて久しい日本ですが、国について、日本について、安全保障について。
改めて自分の中にある信念を揺さぶられる、そんな作品です。
重厚感があり、簡単に読み返そうとは思いにくい作品ではありますが、冷たい深海で張り詰めるほどの緊張の中、ゆっくり、だけど確実に進行するその物語に、時間を忘れ没頭することは間違いないでしょう。
中古だと2-3000円程度で購入出来ると思いますのでまさに破格ですね。
ただ、1冊1冊が大きい、あるいは分厚いので電子版の方が読むのは楽かも知れません。
かわぐちかいじ 他の作品
今回は沈黙の艦隊をおすすめとして挙げましたが、作者かわぐちかいじ氏は「リアルなもう一つの現在」を描く名手です。
映画化された「空母いぶき」も原作は完結してます。
ジパングしかり、空母いぶきしかり、あり得るもう一つの世界観は圧巻です。
隣の怪物くん 全13巻

隣の怪物くん あらすじと魅力
少女漫画の中から1作品選ぶとしたら迷いなくこの作品が好きです。
「孤独」な2人が主人公のお話です。
そして1人は、不器用で周囲と歩調を合わせることが出来ないイケメン、春ハル。
となりの怪物くんの魅力は、「最大公約数」的存在
シズクもハルに好意を寄せていきますが、シズクは冷静に状況を分析して、単なる恋愛感情と浮かれません。
読者であるボクらにも、何処かしらハルやシズク、他の登場人物の悩みに共通する部分を持っています。
ヒトに言えない葛藤や秘密といった大それたことではなくても、対人関係や他人との距離感、好意のある相手と仲良くしたい気持ち。
ハルやシズクが悩んでいることって、大なり小なりボクらも同じように悩みながら生きてるんですよね。
少しずつボクらとも重なっており、言うなれば青春時代の最大公約数的な、等身大の存在とも言えます。
そんな2人ですから物語を通して、少しずつボクらも理解し、惹かれることに気が付きます。
ハルの強さと脆さ。シズクの頑固さと純粋さ。
少女漫画という存在そのものが全く苦手なボクですが、本当に偶然に手にする機会があり、その綺麗な絵と世界観にハマってしまいました。
知り得てラッキーと痛感した作品です。
となりの怪物くんのコミックは通常版と愛蔵版があります。
ろびこ 他の作品
作者ろびこ氏は、となりの怪物くんの次回作である「僕と君の大切な話」も完結しています。こちらも素敵な作品で、「このマンガがすごい2017年度版」のオンナ編8位に堂々の入賞作品です。
ラフ コミック版全12巻 文庫版全7巻 ワイド版全6巻

ラフ あらすじと魅力
あだち充氏が描く漫画。
こう書けば内容は想像がつくはず。
タッチ、H2、クロスゲーム。あだち充氏の作品はたくさんありますが、ボクは断然『ラフ』が一番大好きです。
『ラフ』の魅力は、アナログ世界の胸をすく心地よさ
大和圭介と二ノ宮亜美、2人の物語です。
大和圭介も二ノ宮亜美も、非常に気持ちよく描かれています。
適度に人間味があって、温かみがあって。でもそれぞれにも悩みや葛藤があって、等身大の姿も垣間見せてくれる。
そんな2人はお互いに惹かれ合っていきます。
色恋沙汰を描きながらエロスや性とは無縁の、静謐な世界。
SNSや携帯電話・スマホといったデジタルが彩る現代からは考えられない、アナログでパラレル・ワールド的な世界観です。
自分にはどうあがいたって得られなかった、憧れの青春。
でもなぜかとっても懐かしいんですよね。
終盤、2人の関係は急速に進展していきます。その収斂していくさまがとても綺麗です。
そして描かれるラスト。これぞ漫画の醍醐味という描かれ方で読後感も爽快です。
原作コミックでも12巻と非常にコンパクトですが、読み終わるのが凄くもったいないくらい爽やかな風が吹く。そんな作品です。
『ラフ』は記事作成時には漫画の電子書籍版は発売していませんでしたが、2021年6月なんと嬉しいことに電子書籍化されたようです。
長澤まさみ主演で実写化もされていますね。
中古だとまとめても数百円程度で買えますので、まだ読んだことがない方は、驚きの価格であのワクワクを体感できるとは、とても羨ましい限りです。
あだち充 他の作品
あだち充氏は恐らく唯一、主人公、登場人物が全て同じ顔、同じ性格でも許され、また支持される極めて希少な作家だろうと思います。
しかしそれでもこれだけ圧倒的に支持されているのは稀代なストーリーテラーである証左だろうと思います。
タッチ、H2,クロスゲーム、現在連載中のMIX。どれを切っても良質な金太郎飴のような素晴らしいあだち充の世界を楽しんで下さい。
医龍 全25巻

医龍 あらすじと魅力
医龍は、天才外科医朝田の物語です。
数シーズンにもわたってドラマ化されたので、名前をご存知の方も多いことでしょう。
天才へのあこがれ
自分の立場や利権よりもただひたすら患者や病気にだけ目を向けるその潔さは胸のすく思いです。
凡人 伊集院はみんなの代名詞
医龍に求められるものはリアルさではなく、あくまで正義
しかし、現実の医療現場を再現しているか否か、は問題ではありません。
現実の現場を見たければルボやノンフィクションを読めばいいはずです。
こうした漫画で描かれる中に、医療を通してメッセージが込められているはずで、例えば『ウデのない外科医は罪だ』とは蓋し名言で、実際医業を生業としているボクにとっても襟を正される思いでした。
チームドラゴンがきっと何処かで今も活躍していることでしょう。
乃木坂太郎 その他の作品
作者乃木坂太郎氏は非常に美しい絵柄が特徴ですが、実は稀代なストーリーテラーでもあります。
骨太の医龍とは打って変わって、『幽麗塔』はミステリーと冒険活劇の融合作で、『医龍』を凌駕する高い評価を受けています。『第3のギテオン』というフランス革命=歴史を扱った作品もありますが、個人的には昭和のエログロを扱ったミステリー調の『幽麗塔』の展開に唸りました。
僕の同僚のように『幽麗塔』から『医龍』を知ったというパターンもあるようです。
(Yahoo!では電子書籍版の取り扱いがありません)
完結済みおすすめ漫画!大人買いで感動必至、極上の漫画11撰 まとめ
ボクの独断と偏見で選んだ11撰の漫画。いかがでしたでしょうか。
どうしてこの11撰なんだ?と思われる方もおられるでしょうが、本棚やパソコンとにらめっこして、願わくば、もう一度まっさらな気持ちで読みたい!そんな作品ばかり選んだつもりです。
本当はもっともっとそれぞれの漫画について熱く語りたいし、シナリオを明かした上で物語を語りたい、どうにか魅力を伝えたいとは思うものの、冗漫な文章になれば一人よがりになってしまう恐れもあるし、と悩みながら書いた文章です。
至らない文面のせいで魅了を削ぐ結果にならなければ良いのですが・・・。
この11撰を見て、この漫画も良いよ!という貴方にとってのオススメ漫画を教えて頂けたらありがたいと思います。ぜひともコメント下さい!!!
知らなかったから読んでみよう、と思ってくれたらこれ以上ないほど幸せですが、あの漫画良いよね、と改めて思い起こすきっかけになってくれたらこれもまた嬉しいです。
電子デバイスで読む漫画は、出先のちょっとした時間でも堪能出来るという、新たな楽しみを教えてくれます。
仕事に支障を来すこと必至の漫画11撰、どうか満喫して下さい。
他にも大人だからこそ出来る漫画の大人買いを、「このマンガがすごい」から選んでみませんか?
歴代「このマンガがすごい」から完結済み漫画だけを集めた記事もありますので、ぜひ貴方の漫画ライフのために参考にして下さい。













