Little hands and little feet / treehouse1977
こんにちは「とある医師」です。
赤ちゃんが生まれる準備として様々な準備を進めていると思います。
そんな中チャイルドシートについて悩み、ネットや店舗で情報を集めている方も多いことでしょう。
比較記事や、コンビやアップリカという国内大手メーカーのチャイルドシートでも「新安全基準R129」という単語が散見されるようになりました。
チャイルドシートの「新安全基準R129」
赤ちゃんの安全のために買おうとしている方にとっては大変気になりますよね。
この記事では、結局はベビーシートを購入したため日の目を見ることはなかったものの、我が家で回転式チャイルドシートを買おうと真剣に悩んだ時に調べた内容を基に、チャイルドシートの新安全基準R129とは何か?という疑問点からR129と旧R44の違いについてまとめました。
そしてコンビ、アップリカ、エールベベ(カーメイト)、日本育児、リーマン、マキシコシ、サイベックス、ブリタックス・レーマー、Joie(ジョイー)、レカロ、グレコ。
こうした錚々(そうそう)たるメーカーから、新生児から使える回転式チャイルドシートのうち【R129適合】モデルを全て網羅した上で、基本となるおすすめの5台と、【R129適合】回転式チャイルドシートを価格帯と特徴ごとに分類し、大切な我が子にピッタリの1台を探すお手伝いをします。
チャイルドシートの新安全基準R129とは何か?

Cars / bichuasチャイルドシートの新しい安全基準R129は、i-Sizeとも言われますが、簡単に言うと「より赤ちゃんの安全性に配慮した基準」と言えます。
具体的に言えば、
R129(i-Size)とは;さらに赤ちゃんの安全性に配慮した基準
- 前後方向のみならず横方向からの衝撃にも備えるようになった
- ばらつきの多い体重→身長が基準に
- 後ろ向き期間を12ヶ月→15ヶ月に延長
大きな点で言えばR129にはこうした特徴があります。
旧) R44と新) R129の違い
Two Il-14 / Aleksander Markin. Александр Маркин
では、旧) R44と新) R129はどこが違うのでしょうか?
上記も含め、もう少し細かい部分まで拾い、比較した表にします。
【旧) R44と新) R129の違い】
ISOFIXとR44とR129 用語を整理する
横文字が続き混乱されるかも知れませんので、用語の整理をします。
まずISOFIXはチャイルドシート本体の取り付け方の規格です。
対してR44とR129はチャイルドシート本体の安全基準です。
R129はISOFIX固定が必須ですのでシートベルト固定のR129適合というチャイルドシートは存在し得ません。
逆にR44は、シートベルト固定もISOFIX固定いずれも適合するため、R44に適合するシートベルト固定チャイルドシートもISOFIX固定チャイルドシートも併存しています。
新生児から使える【R129】回転式チャイルドシート全機種を検証
対象メーカーは国内ブランドとしてはコンビ、アップリカ、エールベベ(カーメイト)、リーマン、日本育児、ネビオ、マムズキャリー。
【R129適合回転式チャイルドシート】
*;2020年2月上旬時点でのAmazon、楽天市場のうち最安値の概算を記載
2020年2月上旬現在のR129に適合する回転式チャイルドシートは
実は12台のみとなっています。
R129に適合する回転式チャイルドシートは12台しかないというのは驚きの少なさですが、このうちサイベックス シローナZとレカロ ゼロワン・エリートは、分離してベビーシートとして使用だったりと付加価値が付いた代わりに一層高くなっています。
それらを除外した一般的な回転式チャイルドシートでR129に適合するのは10台。
かなり絞られますが、逆に言えばまだ10台もあります。
これらの中からご家庭に最適なモデルを選ぶにはどうしたら良いのでしょうか。
価格が二の次ならブランドで選べば◯
そもそも回転式チャイルドシートは非回転式チャイルドシートに比べ高価ですし、最新の安全基準であるR129はいずれも高価です。
従って価格よりメーカーへの安心感、こだわりを重視される場合にはご自身の感性で選べばどの機種を選んでも間違いないと思います。
【R129】回転式チャイルドシートを価格帯と特徴で分類
ここからは実際に選ぶ際に重要なファクターである実売価格帯で分けて考えます。
先の表をまとめ直し、特徴も追記したものを並べます。
因みに実売価格は、2020年2月現在のAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの最安値を用い、四捨五入したものを用いています。
(例えば57,000円→6万円台、72,000円→7万円台)
【Under5万円】
【6万円クラス】
【7万円クラス】
【8万円クラス】
【R129】回転式チャイルドシート おすすめの6台
ここからは価格と機能からおすすめの6台を紹介していきます。
R129適合回転式チャイルドシートの基準はアップリカ クルリラ プラス
価格帯で分類し直しすとアップリカ クルリラ プラスが全ての基準となることが分かります。
R129に適合する回転式チャイルドシートながら実売価格で5万を下回るのは驚異的です。
なぜならR129に適合しない、つまり旧) R44適合の回転式チャイルドシートでも同価格帯で未だに多数販売されているからです。
従って、破格のアップリカ クルリラ プラス以外を選ぶなら驚異的な価格差を上回るメリットがあるか否かがポイントになりそうです。
《ベッド型》ならコンビかアップリカ
アップリカ クルリラ プラスは【イス型】ですので【ベッド型】が良いならコンビのTHE Sかフラディア グロウ ISOFIX 360° セーフティーが候補です。
現状フラディア グロウ ISOFIX 360° セーフティーの方が5,000円程度安いですので、価格で選ぶならフラディア グロウ ISOFIX 360° セーフティーが有力です。
ただコンビのTHE Sは比較的軽量という点とコンビのお家芸であるエッグショックがメリットと言えます。
軽量であることは、付け替える機会がある方にとっては案外重要な要素です。
またTHE Sは、アップリカのみ独占していた【ベッド型】に対してコンビが満を持して後発ながら投入しており、アップリカを相当意識している筈ですので、そうした期待感から選ぶのも一つだろうと思います。
《国内製造》にこだわる
産地にこだわる場合、リーマンは国内製造にこだわったメーカーです。
Made in Japanに期待するならリーマン ラクールISOFIX一択です。
リーマンは長らくチャイルドシートを製造販売している日本メーカーで安心です。
《軽量》にこだわる
複数の車で使用する可能性があるなら軽量であることは大きなメリットです。
最軽量はマキシコシのアクシスフィックス プラスです。
ただコンビのTHE Sもほぼ同等ですので、価格帯も同等かつ【ベッド型】という大きなメリットもあるため軽量重視ならコンビのTHE Sも有力候補です。
《安全性》にこだわる
R129適合機種を考えられている方なら間違いなくチャイルドシートに求めるものは安全性だろうと思います。
一般的には十分なR129ですが、その中でもより安全性にこだわった時、候補となるのはブリタックス・レーマーです。
ブリタックス・レーマーはイギリス王室御用達ブランドで、メルセデス・ベンツの公式チャイルドシートとしても採用されるなど世界中から支持されています。
回転式チャイルドシートDUALFIX i-SIZEについても、
DUALFIX i-SIZEは特殊鋼製エレメントを内蔵した衝撃吸収機構SICT(Side Impact Cushion Technology)を装備し、側面衝突時のエネルギーをシート全体に分散・吸収してお子様の受傷リスクを軽減させます。
と公式HPにも紹介されている通り、
より一層安全性に配慮されたモデルとなっています。
【R129】回転式チャイルドシート全モデル検証!おすすめの6台と最適の1台を選ぶ方法 まとめ
R129(i-Size)とは;
- さらに赤ちゃんの安全性に配慮した基準
旧) R44と新) R129の違い;R129の優れているところは
- 側面からの衝撃に配慮
- ばらつきの少ない身長を基準
- 使用期間が15ヶ月に延長
- 検査がより実践的な方法に変更
- ISOFIX固定が義務付け
【R129適合回転式チャイルドシート全モデル検証してわかったおすすめの6台】
- 《驚異的なコスパで全ての基準》アップリカ クルリラ プラス
- 《ベッド型希望》価格重視ならアップリカ フラディア グロウ ISOFIX 360° セーフティー。軽量さ、コンビへの期待感を持つ方はコンビ THE Sシリーズ
- 《Made in Japan》リーマン ラクールISOFIX
- 《軽さ》マキシコシ アクシスフィックス プラスかコンビ THE S シリーズ
- 《さらなる安全性》ブリタックス・レーマー DUALFIX i-SIZE
個別に取り上げていないレカロやサイベックスなどのモデルですが、これらを決して否定する意図はなく、細かな美点はもちろんたくさんあるだろうと思います。
(実際同じく新生児に使用するベビーシートで、ボクはマキシコシとサイベックスのセカンドラインであるcbx製品を使用していました。
使用感や選ぶに至った過程などに興味をお持ちの方は関連記事もご覧下さい)
メーカーへの信頼感や「ブランド」、デザインで選ぶのも一つですし、こういう考え方をすれば比較しやすいという一例ですので、参考になれば幸いです。
なお回転式チャイルドシート全般の選び方をまとめた記事もありますので、合わせてご覧になって下さい。
◯回転式チャイルドシート関連記事;
◯新生児からのベビーシート関連記事;